EC支援を手掛けるジャグー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:米原広兼、以下 ジャグー)は、支援先である楽天市場出店店舗の一部である50店舗以上を対象に、2024年1月〜2025年12月の日次売上データを分析した独自調査レポートを公開しました。
調査の結果、楽天市場のイベント期間が年間日数の約48%を占める中、年間売上の約71%がイベント期間に創出されていることが判明しました。また、イベント施策を活用しながら平常期の売上基盤も並行して強化している店舗ほど、年間成長率(YoY)が安定する傾向が確認されました。
レポート公開背景
楽天市場では、「お買い物マラソン」「楽天スーパーSALE」「ブラックフライデー」などの大型販促イベントが年間を通じて開催されています。
多くの出店企業がイベントに合わせて広告投資やクーポン施策を強化する一方で、「売上がイベント期間に集中し、平常期の売上基盤が育ちにくい」という課題を抱えるケースが少なくありません。
ジャグーでは、支援現場で蓄積した実データをもとに、年間におけるイベント期間の売上比率と事業成長の関係性を定量的に分析しました。楽天市場に出店店舗が、自社の売上構造を客観的に把握し、今後の戦略設計に活用できるレポートとして公開しました。
調査概要
- 調査対象:ジャグーが支援する楽天市場出店店舗の一部(50店舗以上) - 分析データ:店舗別日次売上データ - 分析期間:2024年1月〜2025年12月の2年間 - 対象イベントの開催日数:年間176日(年間の約48%) - 分析実施:ジャグー株式会社 - 対象イベント:お買い物マラソン・楽天スーパーSALE・ブラックフライデー・大感謝祭・楽天イーグルス感謝祭・Rakuten Brand Day(楽天ブランドデー)
調査結果サマリ
1. 年間売上の約71%がイベント期間に創出されている 50店舗以上の2年間の売上データを分析した結果、イベント期間売上比率の中央値は70.9%、平均は71.4%となりました。 この調査結果から楽天市場において、売上の大部分がイベント期間中に創出されていることが明らかになりました。 対象イベントの開催日数は年間約176日(年間の約48%)と、年間の約半数を占める中で、イベント期間の売上は約7割を占めます。このデータからもイベント期間中の一日あたりの売上比率の高さを示しています。 - イベント期間売上比率:最小49.4% - 中央値:70.9% - イベント期間の1日あたり売上:平常期比2.75倍
2. 楽天スーパーSALE翌月は平均25%の減少傾向 年4回(3月・6月・9月・12月)に開催される楽天スーパーSALE後の翌月売上を分析した結果、平均25%前後の売上減少が確認されました。イベント期間中に購買需要が集中することで、翌月売上が減少する傾向が見られます。 - 4月(3月スーパーSALE翌月):▲25.1% - 7月(6月スーパーSALE翌月):▲20.8% - 10月(9月スーパーSALE翌月):▲28.6% - 1月(12月スーパーSALE翌月):▲27.2%
3. 年間を通じた売上基盤強化が成長安定へのポイント イベント期間売上比率ごとに店舗を分類した結果、イベント施策を活用しながら、年間を通じた売上基盤を強化している店舗の方が、前年比売上(YoY)が高く成長している傾向が確認されました。 - イベント売上比率65%以下(低め):YoY中央値 +12.4% - イベント売上比率65%以上(中程度):YoY中央値 +4.0% 本調査では、イベント期間外でも安定して売上を創出できる構造を持つ店舗ほど、年間を通じた成長率が高い傾向が見られました。イベント施策による売上最大化に加え、平常期の売上基盤を強化することが、中長期的な安定成長につながると考えられます。
4. 一日あたりの平均売上高が最も高いイベントはブラックフライデーの5.67倍 一日あたりの平常期比売上倍率(リフト率)をイベント別で比較した結果、ブラックフライデーと楽天スーパーSALEが特に高い数値となりました。 - ブラックフライデー:5.67倍 - 楽天スーパーSALE:5.08倍 - ブランドデー:3.07倍 - 大感謝祭:3.04倍 - お買い物マラソン:2.28倍 - イーグルス感謝祭:1.82倍 なお、お買い物マラソンは年間開催日数が約120日と最も長く、年間売上約4割を占めており、年間売上全体への寄与度が最も高いイベントとなっています。
調査結果のまとめ
本調査では、イベント期間中の売上が平常期比2.75倍に達しており、楽天市場においてイベント活用が売上拡大の重要戦略であることが改めて明確となりました。楽天市場は2026年も大型イベントの強化を打ち出しており、今後更に多くの集客が見込まれます。
特に、平常期比売上倍率5倍以上のブラックフライデーと楽天スーパーSALEは短期間で高い売上を創出しやすく、広告投資や在庫投資のROIが高いイベントであると考えられます。こうした大型イベントでは、事前の在庫積み増し・RPP広告の予算配分・商品ページ整備などを戦略的に実施することが、売上最大化につながる重要なポイントになります。
一方で、イベント売上比率65%以下の店舗は、年間成長率(YoY) が高い傾向も確認されており、「平常期にも売れる構造」を構築できているかが、中長期的な成長を左右する重要な要素であると考えられます。
ジャグーでは、今後の楽天市場運営において、イベント施策の最大化だけでなく、SEO・CRM・広告運用を通じた平常期売上の強化が、持続的成長に向けた重要テーマになると分析しています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:market_research
- 関連組織:ジャグー株式会社