台湾の財務省が本日発表した3月の貿易統計速報によると、3月の輸出額は801.8億ドルで単月として過去最高を記録し、前年同月比で61.8%増加しました。輸入額は589.1億ドルで同じく過去最高となり、38.3%の増加となりました。輸出から輸入を差し引いた貿易黒字は212.7億ドルで、前年同月比で143.4億ドル拡大しました。
財務省統計処の蔡美娜処長によると、第1四半期の輸出額は1,957.4億ドル(前年同期比51.1%増)、輸入額は1,427.8億ドル(同34.8%増)で、いずれも四半期ベースで過去最高を更新しました。特筆すべきは、第1四半期の輸出額が、旺盛な需要期であった昨年の第4四半期と比べても4.5%増加しており、市場の期待を大きく上回った点です。
蔡処長は、第1四半期の輸出成長率51.1%について、対米国(98.9%増)および対ASEAN(52.3%増)がそれぞれ史上2番目の高水準となり、対欧州(61.9%増)は過去最高を記録したと補足しました。また、行政院主計総処の予測値と比較しても、実際の輸出額は148億ドル(11.4ポイント)上回る結果となりました。
主要国・地域の1〜2月の輸出成長率と比較すると、香港(39.9%)、シンガポール(28.8%)、中国(21.8%)、米国(14.7%)、日本(9.6%)に対し、台湾は突出しています。韓国も第1四半期の輸出が37.4%増と好調ですが、台湾の51.1%増はアジア四小龍の首位であり、主要経済体の中で唯一5割を超えました。
蔡処長は、韓国もAI需要に支えられて3月の輸出が過去最高を更新したことに触れ、台湾と韓国がそれぞれの強みを活かしてAIブームの恩恵を受けていると指摘しました。なお、今年第1四半期の台湾の対韓貿易額は276.3億ドルで、相互補完的な関係が強まる中、韓国は昨年より日本を抜き台湾にとって第3の貿易パートナーとなっています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:financial