岡山大学と東京大学医科学研究所の共同研究成果プレスリリースです。

2026(令和8)年 8月 12日 国立大学法人岡山大学

主要指標 — KEY FIGURES

5
成人のおよそ5人に1人が該当
2026
2026年6月12日にTranslational Research誌にオンライン掲載

https://www.okayama-u.ac.jp/

<発表のポイント>

酸化ストレスから体を守るタンパク質の働きが弱いラットで、慢性腎臓病が自然に進行することを発見しました。

腎臓でミトコンドリアの異常、細胞死、炎症、線維化がおきることが明らかになりました。

慢性腎臓病の新しい治療法の開発に役立つ動物モデルになることが期待されます。

◆概 要

国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の学術研究院教育学域(特別支援教育)の大守伊織教授、学術研究院医療開発領域(岡山大学病院 腎臓・糖尿病・内分泌内科)の内田治仁教授(特任)ならびに東京大学医科学研究所 先進動物ゲノム研究分野の真下知士教授らの研究グループは、細胞が“サビつく”ような酸化ダメージから体を守るタンパク質「チオレドキシン」の働きが弱くなると、慢性腎臓病が自然に進行することを、ラットを用いて明らかにしました。

このラットでは、腎臓の働きが少しずつ悪くなり、尿タンパク、高血圧に加え、腎機能の低下につながる線維化が認められるなど、人の慢性腎臓病に似た変化がみられました。さらに、腎臓の細胞でエネルギーを作るミトコンドリアの異常、細胞死、炎症が重なって起こることも分かりました。

本研究成果は、2026年6月12日にTranslational Research誌にオンライン掲載されました。

慢性腎臓病は、日本でも成人のおよそ5人1人が該当するとされる身近な病気です。今回見つかったラットは、慢性腎臓病が進む仕組みを調べる新しいモデルとなり、将来、酸化ダメージやミトコンドリアを標的とした治療法の開発に役立つことが期待されます。

本情報は、2026年7月17日に岡山大学から公開されました。

大守教授が飼育している新規モデルラット

◆大守伊織教授からのひとこと

慢性腎臓病は、気づかないうちに進行し、最終的には透析や腎移植が必要になることもある重大な病気です。私たちは真下教授とともに、もともと神経症状を示すラットを調べていましたが、長期間観察する中で、腎臓に非常に強い変化が起こることに気づきました。今回の成果は、体をサビ(酸化ストレス)から守る仕組みが、腎臓の健康維持にどれほど重要かを示すものです。このモデルを活用して、共同研究を推進し、慢性腎臓病の進行を止める新しい研究につなげたいと考えています。

◆論文情報 論 文 名:A novel spontaneous rat model of chronic kidney disease with mitochondrial dysfunction driven by thioredoxin insufficiency 掲 載 誌:Translational Research 著  者:Iori K. Ohmori, Mamoru Ouchida, Yoshiko Hada, Haruhito A. Uchida, Shinya Toyokuni, Tomoji Mashimo. D O I:10.1016/j.trsl.2026.06.003 U R L:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1931524426001143

◆研究資金 本研究は、科学研究費助成事業(JP22K07914)、東京大学医科学研究所共同利用・共同研究拠点事業(2022-2011、2025-1156)、学術変革領域研究 学術研究支援基盤形成(先端モデル動物支援プラットフォーム)の支援を受けて実施しました。

◆詳しい研究内容について 体を“サビ”から守る仕組みが、腎臓の健康維持の鍵に

https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r8/press20260717-1.pdf

◆参 考

・岡山大学 学術研究院 教育学域 特別支援教育講座

https://edu.okayama-u.ac.jp/~tokushi/index.html

・岡山大学病院 腎臓・糖尿病・内分泌内科

https://daisan.med.okayama-u.ac.jp/

・東京大学医科学研究所 先進動物ゲノム研究分野

https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/animal-genetics/index.html

◆参考情報

・神経・腎疾患をもたらす酸化還元タンパク質の構造揺らぎ-チオレドキシンの突然変異が疾患の原因となる仕組みを解明-〔理化学研究所, 岡山大学, 日本原子力研究開発機構, 総合科学研究機構〕

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003447.000072793.html

・【岡山大学】抗酸化酵素の働きが弱まると、発達期の脳に神経細胞死がおきることを発見

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001301.000072793.html

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

◆本件お問い合わせ先 <研究に関すること>

岡山大学 学術研究院 教育学域 特別支援教育 教授 大守(川﨑)伊織 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス TEL:086-252-1111

FAX:086-251-7755

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1570.html

東京大学医科学研究所附属実験動物研究施設 先進動物ゲノム研究分野 教授 真下知士

TEL:03-6409-2228

<広報に関するお問い合わせ> 岡山大学 総務部 広報課

TEL:086-251-7292

東京大学医科学研究所 プロジェクトコーディネーター室(広報)

TEL:090-9832-9760

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)> 岡山大学病院 新医療研究開発センター 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)> 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 TEL:086-235-7983 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp ※ ◎を@に置き換えて下さい http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先> 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階 TEL:086-251-8463 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp ※ ◎を@に置き換えて下さい https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先> 岡山大学研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース(略称:チーム共用) 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階 TEL:086-251-8705 FAX:086-251-7114 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp ※ ◎を@に置き換えて下さい https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/

<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp ※ ◎を@に置き換えて下さい

https://venture.okayama-u.ac.jp/

岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html

岡山大学オリジナルグッズ Online Shop:https://okadaigoods.official.ec/

岡山大学統合報告書2025:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003715.000072793.html 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/ 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

岡山大学地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS):https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/

産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2026年4月期共創活動パートナー募集中:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003912.000072793.html

設置費・保守費・修理費・撤去費が不要なお得な研究機器レンタル・リース『SXプラットフォーム』

https://sxplatform.jp/

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:研究成果