「ひとりひとりが思い描く、それぞれの結婚式を簡単に」をビジョンに掲げる株式会社ParaLux(福岡県北九州市、代表取締役:村田 里史)は、過去5年以内に結婚式・披露宴にゲストとして参列した経験のある20〜40代男女1,068名を対象に「引き出物に関する意識調査」を実施しました。

調査の結果、冊子カタログ・デジタルギフトいずれの形式においても、約6人1人(冊子:17.8%、デジタル:16.6%)が有効期限内に交換されていないことが判明。当社はこの状態を【片道ギフト】と命名し、その実態を初めて定量的に明らかにしました。

調査背景

引き出物は長らく、カタログギフトによる「贈る側が選ぶ」から「受け取る側が選ぶ」体験へと進化してきました。近年はデジタルギフト(QR/WEB型)の普及も進み、利便性は向上しつつあります。

しかし当社は、この進化の裏に見落とされてきた課題があると考えています。贈った側は、相手がいつ、何を受け取ったのかを知る術がなく、有効期限が過ぎても、新郎新婦にはその事実すら届きません。引き出物は今も、構造的に一方通行(片道)のままであると言えます。

本調査は、この「片道ギフト」という課題を初めて定量的に可視化することを目的に実施しました。

調査概要

タイトル:引き出物に関する意識調査

調査時期:2026年4月2日〜4月6日

調査対象:過去5年以内に結婚式・披露宴にゲスト参列経験のある20~40代男女

有効回答数:1,068名(スクリーニング含む全体:1,312名

調査機関:株式会社ParaLux

調査結果サマリ

冊子・デジタルともに「片道ギフト率」は約17%——形式を変えても問題の規模は変わらない

デジタルの未交換理由1位は「忘れた」(60.7%)——冊子の「面倒」(32.3%)から問題の質が変化

冊子の手続きを「面倒」と感じる人は46.9%、最大理由は「申込ハガキの投函」(45.0%

将来の引き出物にデジタルを選びたい人は54.3%でトップ(2位・冊子:18.0%

88.2%が「カタログでもデジタルでも贈り手の気持ちは同じく伝わる」と回答

引き出物の「片道ギフト」問題——約6人1人が有効期限内に未交換

「片道ギフト」とは

引き出物を贈った側の想いとは裏腹に、受け取り手が有効期限内に商品を交換(申し込み)せず、その引き出物が実質的に届かなかった状態になること。当社はこの現象を「片道ギフト」と定義します。

冊子カタログギフトの「片道ギフト率」は17.8%。つまり、引き出物を贈った新郎新婦5人のうち約1人の引き出物が実質届いていない計算になります。デジタルギフトでも16.6%と同様の水準にあり、形式を問わず「片道ギフト」が構造的に発生していることが明らかになりました。

未交換の理由1位は「忘れてしまった」

デジタル化によって「手続きの面倒さ」は32.3%から16.9%に半減しました。一方、「忘れてしまった」は43.1%から60.7%へ急増。スマートフォンの通知に埋もれ、交換を失念するという新たな問題が発生しています。

未交換の原因は「面倒」から「忘却」へ移行しただけで、片道ギフト率はほぼ横ばいのままです。デジタル化するだけでは片道ギフト問題の根本的な解決にはならないことが、データから明らかになりました。

冊子カタログ引き出物、半数近くが「手続きが面倒」と回答

冊子型カタログギフトの手続きについて、「とても面倒(9.3%)」と「やや面倒(37.6%)」の合計は46.9%と、ほぼ半数が面倒さを感じていることが判明しました。

一方、デジタルギフトは「面倒」計34.4%13ポイント低く、手続き負担の少なさが際立ちます。

冊子カタログを「面倒」と感じた理由 TOP5

最も多かった理由は「申込ハガキの投函」(45.0%)でした。デジタル化が進む現代において、アナログな郵送申込みフローへの抵抗感が「片道ギフト」を生む主要因のひとつとなっている実態が明らかになりました。

WEB型デジタルギフトは「使いやすい」「選びたい」で1位

将来の引き出物として「デジタルギフト(QR/WEB型)」を選びたいと答えた人は54.3%と圧倒的1位(2位:冊子カタログ18.0%)。また88.2%が「カタログでもデジタルでも贈り手の気持ちは同じく伝わる」と回答しており、デジタル化が心理的な「気持ち」を損なわないことも確認されました。

印象に残っている引き出物ランキング

これまで受け取った引き出物の中で「最も印象に残っているもの」を自由回答で聞いたところ(n=516)、以下の結果となりました。

1位はカタログギフト・ギフトカードが145件28.1%)と圧倒的多数。「選べる体験」への満足度の高さが伺えます。2位は食品・スイーツ・飲料(101件19.6%)、3位は食器・グラス・カップ類(90件17.4%)と続きました。

男女で異なる引き出物の好みの傾向

印象に残った引き出物を男女別に分析したところ、男女ともに1位は「カタログギフト・ギフトカード」(女性28.5%・男性30.2%)でしたが、それ以外の傾向には違いが見られました。

男性は「キッチン用品・調理器具」(8.6%)、「インテリア・雑貨」(3.7%)が上位。女性は「食品・スイーツ・飲料」(21.1%)、「美容・ヘアケア用品」(4.7%)が上位に入り、ライフスタイル重視の傾向が見られました。

【調査まとめ】浮き彫りになった「引き出物のデジタル化」の限界と構造的課題

ゲストの負担軽減を目指してデジタルギフトへの移行が進み、実際に半数以上が「次もデジタルが良い」と支持するなど、表面上の利便性は確かに向上しています。しかしその裏で、未交換の理由は「ハガキの面倒さ」から「スマホ内での忘却」へとすり替わり、結果として「約6人1人が未交換」という【片道ギフト率】は冊子時代から横ばいのままです。

これはつまり、ギフトの形式をアナログからデジタルへと“ただ置き換えただけ”では、贈り手の想いとお金が無駄になる問題は根本的に解決しないという限界を示しています。

平均的な規模の結婚式で試算すると、新郎新婦1組あたり約5万円分(※1)の引き出物が、誰にも使われないまま実質的に消失している計算になります。引き出物におけるカタログギフトの利用率を加味しても、日本全国で年間94億円超(※2)もの「贈り手の想いとお金」が未交換になっていると推計されます。

(※1)ゲスト50.7人、カタログ式ギフト全国平均単価7,200円、未交換率16.6%で試算(50.7人×16.6%8.4名分、7,200円×8.4名60,000円)。ゲスト人数・単価は株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2024調べ」より引用。 (※2)厚生労働省「人口動態統計」(年間婚姻件数 約48万組)、「ゼクシィ結婚トレンド調査2025調べ」の披露宴・ウエディングパーティー実施率(43.1%)、および「ゼクシィ結婚トレンド調査2024調べ」(カタログ式ギフト利用率推計 2018年 約75%

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:調査
  • 関連組織:株式会社リクルート
  • 製品・サービス:引き出物 / カタログギフト