概要 株式会社ビーマップ(以下当社)は、麒麟麦酒株式会社、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社、シスコシステムズ合同会社、Edgecore Networks Corporationの協力により、Wi-Fiにおける6GHz帯SPモード(Standard Power)の制度改正を見据えた技術検証として、キリンビール仙台工場において高出力アクセスポイントを用いた無線通信の実証実験を実施し、その有効性を確認いたしました。

背景と目的 本実験では、工場環境における屋内および屋外の無線通信特性を検証するため、米国で先行導入されている「SPモード」を使用いたしました。現在、総務省にて解放に向けた準備が進められている同モードは、最大4Wの出力が可能ですが、本実験では電波法を遵守し、3.2Wに設定して実施いたしました。正式な免許取得のうえ、実際の製造現場において出力モードの違いが通信エリアや品質に与える影響を検証しました。

実験内容 本実験では、VLP(超低出力)、LPI(屋内出力)、SP(高出力)の3モードの通信特性を比較しました。親機にシスコシステムズ製CW9179F、子機にEdgecore Networks製OAP101-6Eを使用し、屋内外で通信範囲と品質(スループット、遅延)を測定しました。

実証結果 従来のVLPモードでは100メートル未満で電波強度が実用範囲外となりますが、SPモードでは500メートルを超えても-70dBm台を維持しました。親機から600メートル離れた地点でも200Mbpsの速度を確認でき、広大な工場内でのWi-Fi活用の範囲が大幅に拡大することが証明されました。

今後の展望 今回のデータをもとに、日本の無線通信基盤の高度化に貢献するエビデンスを提供します。今後は工場運用に即したユースケースを確立し、物流やエネルギー分野を含む広域分野へ高出力Wi-Fiの設計指針を広げていく計画です。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:イベント
  • 関連組織:株式会社ビーマップ / エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社 / シスコシステムズ合同会社
  • 製品・サービス:高出力アクセスポイント / SPモード