株式会社Claboは、暗号資産利用経験者746名を対象に「送金トラブルの発生要因と被害実態に関する調査」を実施しました。調査の結果、暗号資産ユーザーの56.0%が何らかの送金トラブルを経験しており、その多くが「手数料の想定外(25.3%)」や「反映の遅延(18.0%)」に直面している実態が判明しました。特に20代のトラブル経験率は75.2%に達しており、さらに投資歴が2〜3年目を迎えた「操作に慣れ始めた時期」にミスが急増するという、深刻なリスク構造が浮き彫りになっています。本レポートでは、短期トレードと長期保有を併用する層ほど高額被害に遭いやすい傾向や、約23%のユーザーが複数のトラブルを繰り返している現状を詳しく解説しています。

調査によると、暗号資産ユーザーのうち56.0%にあたる418名が何らかの送金トラブルを経験しています。これは送金操作がいかに慎重さを要する行為であるかを示しています。特に、複数回にわたって異なるトラブルに見舞われたユーザーも172名存在し、全体の23.1%に達しました。トラブル経験がないユーザーは44.0%でした。

トラブル内容で最も多かったのは「手数料が想定以上だった」で25.3%を占めました。これはブロックチェーンの混雑状況で送金手数料(ガス代)が変動する仕組みに起因し、多くのユーザーが表示手数料より高いコストを支払うことに戸惑っています。特に市場が活況な際には、予想を遥かに超えるコストがかかることもあります。

次に目立つのは「送金後に長時間反映されなかった」というトラブルで、18.0%でした。これはネットワークの混雑や取引所の処理遅延など、ユーザー側でコントロールできない要因が多岐にわたるためです。着金確認までの待ち時間は、ユーザーに大きな心理的不安を与えます。

年代別に見ると、20代のトラブル経験率は75.2%と非常に高く、4人3人が何らかのミスを経験している計算になります。若年層の積極的な利用と、送金インフラの複雑さに対応しきれていない現状を示唆しています。20〜30代に特に頻発しているのが「ネットワークを間違えて送金した」というトラブルです。イーサリアムとレイヤー2、あるいはBSCなど、同じ通貨でも異なるネットワークが乱立し、初心者には判別が難しい状況が背景にあります。

一方で、50代以上になるとトラブル経験率は低下傾向にあり、50代では34.2%、60代でも35.4%と、20代の半数以下の数値に収まっており、慎重な送金操作がうかがえます。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:送金トラブルの発生要因と被害実態に関する調査