ハードウェアウォレット購入の決め手は「セキュリティ不安」38.1%──暗号資産投資家417人調査|株式会社Clabo

株式会社Clabo(本社:東京都港区、代表取締役:上野 育真)は、暗号資産投資経験者417名を対象に「ハードウェアウォレット(HW)の所有実態および購入動機に関する調査」を実施しました。

調査の結果、投資家全体のハードウェアウォレット所有率は55.9%に達し、購入者の最多動機は「セキュリティが不安だった(38.1%)」という漠然としたリスク意識であることが判明しました。

属性別のクロス分析では、保有額50万円を境に所有率が74.5%へ急増する「守る価値がある金額」の心理的閾値が浮き彫りになったほか、20代以下の所有率が78.5%と突出しているのに対し、50代では35.0%に留まるという深刻な世代間格差が明らかになっています。

本レポートでは、短期と長期を併用する「両方派(71.3%)」の高い防衛意識と、本来コールド管理が必須であるはずの「ガチホ派(46.9%)」に潜む取引所放置の矛盾を詳しく解説しています。

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調査内容

HW購入実態──所有者の38.1%が「セキュリティ不安」で購入

ハードウェアウォレット購入の決め手は「セキュリティ不安」38.1%──暗号資産投資家417人調査|株式会社Clabo

「セキュリティが不安だった」38.1%──漠然とした不安が最大の動機

ハードウェアウォレットを購入した投資家417人に決め手を尋ねたところ、最多となったのは「セキュリティが不安だった」の38.1%でした。

具体的な被害体験ではなく、「漠然とした不安感」が購入行動を最も強く後押ししているという事実は、暗号資産投資家の心理を象徴的に表しています。

取引所に資産を預けたままで本当に大丈夫なのか、ハッキングや破綻のリスクは自分にも降りかかるのではないかといった不安は、市場に参加する以上、誰もが一度は抱くものです。

こうした不安を解消するための最終的な選択肢として、ハードウェアウォレットが選ばれている構図がデータから読み取れます。

「不安だから買う」というシンプルな動機こそ、実は最も健全な購入理由だといえるでしょう。

被害に遭ってから慌てるのではなく、リスクを未然に察知して行動する投資家は、長期的に資産を守り抜く可能性が高いのです。

「勉強して必要だと思った」35.0%──知識駆動型の購入層

購入動機の第2位となったのは、「勉強して必要だと思った」の35.0%でした。

書籍やオンライン記事、コミュニティでの情報収集を通じて、ハードウェアウォレットの必要性を自ら理解した上で購入に至った層が、HW所有者の3人1人を占めています。

この層は、不安や流行に流されるのではなく、技術的な裏付けを持って意思決定しているのが特徴です。

公開鍵と秘密鍵の管理原則や、コールドウォレットとホットウォレットの違いを理解した上で、自分にとって必要なツールを能動的に選んでいます。

暗号資産投資においては、こうした「知識駆動型」のアプローチが最も再現性の高い防衛策となります。

情報を浴びるだけで終わらせず、自らの環境に落とし込んで実行できる投資家こそ、市場で長く生き残る素質を備えているといえるでしょう。

「ハッキング被害のニュース」33.6%──他者の被害を契機とする購入

第3位の「ハッキング被害のニュースを見た」33.6%は、業界全体の出来事が個人の投資行動に直接影響を与える現実を示しています。

取引所の流出事件や著名インフルエンサーのウォレット乗っ取りといったニュースは、投資家にとって対岸の火事ではなく、自分事として受け止められているのです。

「周りの人に勧められた」28.8%、「大きな金額を保有するようになった」25.9%という回答も上位に並びました。

人的なネットワークや、保有資産の増加といった具体的なライフイベントが、HW導入の引き金になっているケースも一定数存在します。

被害ニュースに触れた瞬間に行動できるかどうかが、その後の資産防衛力を大きく分ける分岐点です。

「いつか買おう」と先延ばしにする投資家と、ニュースを見た直後に注文する投資家とでは、同じ市場にいても抱えるリスクが根本的に異なってきます。

保有額50万円が分水嶺──1万円未満層21.3% vs 50万円以上74.5%

ハードウェアウォレット購入の決め手は「セキュリティ不安」38.1%──暗号資産投資家417人調査|株式会社Clabo

1万円未満層の所有率21.3%──少額投資家の防御薄弱

保有資産額別にHW所有率を見ると、1万円未満の層では21.3%と、他の保有額帯と比較して圧倒的に低い数値となりました。

5人1人しかハードウェアウォレットを持っていない計算であり、少額投資家層の防御体制が極めて手薄であることが浮き彫りになっています。

「少額だから盗まれても痛くない」や「HWを買うと逆に資産より高くつく」といった経済合理性が、購入見送りの背景にあると考えられます。

たしかに数千円規模の資産に対して数万円のデバイスを購入することは、コスト面で見合わないと判断する投資家がいても不思議ではありません。

しかし、ここで見落とされがちなのは「将来資産が増えたときにすでに防御体制が整っているか」という観点です。

資産が10倍100倍に成長してから慌ててHWを購入するのではなく、少額のうちから運用に組み込んでおく姿勢こそ、長期的な投資家として正しい歩み方といえるでしょう。

50万100万円層で74.5%にピーク──「守る価値がある金額」の心理的閾値

HW所有率がピークに達するのは、保有額50万100万円未満の層で、74.5%という高水準を記録しました。

保有額1万円未満層の3.5倍にあたる数値であり、「守る価値がある金額」が投資家の心理的閾値として機能している様子が読み取れます。

50万円という金額は、多くの個人投資家にとって「失えば生活に影響が出る」境界線であり、この水準を超えるとセキュリティ意識が一気に高まる傾向があります。

取引所の不正アクセスや出金停止といったリスクを真剣に検討し始めるラインとも一致しているといえるでしょう。

興味深いのは、保有額が100万円を超えると所有率がやや低下する点です(100万500万円層で70.3%)。

この層では、複数のHWを使い分けるか、あるいは分散管理によってリスクヘッジを図っているケースも考えられ、単純な「持っているか否か」では測れない管理戦略が存在している可能性があります。

20代以下の78.5%が所有──意外な世代差の正体

ハードウェアウォレット購入の決め手は「セキュリティ不安」38.1%──暗号資産投資家417人調査|株式会社Clabo

20代以下が78.5%でトップ──デジタルネイティブ世代の積極性

年代別のクロス集計を行うと、20代以下のHW所有率が78.5%と全世代で最高となりました。

4人3人以上が物理的なセキュリティデバイスを所有している計算であり、若年層ほどハ

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:ハードウェアウォレット