ロイター通信の報道によると、NVIDIAは昨年12月にSchedMDを買収すると発表し、これによりオープンソースソフトウェア「Slurm」を掌握する。Slurmはコンピューティングタスクのスケジュール管理に使用され、Anthropicの「Claude」などのチャットボットが使用する大規模言語モデル(LLM)関連のトレーニングに不可欠である。
さらに、政府が天気予報や核兵器開発の支援に使用するスーパーコンピューターでもSlurmが必要とされている。SchedMDによると、世界の約60%のスーパーコンピューターがSlurmによって計算処理をサポートされている。
一部のスーパーコンピューターやAIを主力とするデータセンターで使用されるNVIDIAのチップは、Slurmを利用して稼働を管理している。5人の関係者が指摘するところによると、このシステムを使用する一部のエンジニアや企業幹部は、NVIDIAがSlurmの支配権を握った後、巧妙な手法で自社に有利に働くようにするのではないかと懸念している。例えば、自社チップ向けのソフトウェアアップデートを先に開発し、その後でAMDなどの競合他社向けに対応するといったことだ。
NVIDIAは今回の買収を通じて、AIの発展に寄与するオープンソース技術への投資を拡大したいと考えている。
一方、Slurmの一部ユーザーは、NVIDIAが開発に新たな活力をもたらすことを期待している。何年も前に政府のスーパーコンピューター向けに構築されたこのシステムは、現在ではその応用範囲が国立研究所から最先端のAI企業へと拡大している。ユーザーは、NVIDIAが手元にある膨大なリソースの一部を投入し、システムに待望のアップデートをもたらすことを望んでいる。
半導体コンサルティング会社Intersect360 ResearchのCEOであるアディソン・スネル(Addison Snell)氏は、NVIDIAはSchedMDのユーザー、特に政府の研究所が、従来のスーパーコンピューティングを実行すると同時に、より新しいAI技術を組み合わせることができるよう支援できると述べている。
しかし、スネル氏は同時に一つの懸念も指摘している。つまり、NVIDIAが長期的には元来普遍的であったオープンソースツールを自社に有利なものに変えてしまう可能性があるということだ。例えば、インテル(Intel)やAMD、その他のAIプロセッサ企業が提供する競合技術よりも、自社の製品上でより良く動作するようにしたり、あるいは自社の技術のみをサポートするようにしたりする恐れがある。(翻訳:張正芊)1150407
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- 出典:中央社 CNA
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