ロイター通信によると、イランの首席交渉官を務めるカリバフ国会議長は、トランプ米大統領による停戦宣言後も中東情勢が動揺し続けていることに警告を発した。11日から予定される和平交渉に向けて米イ両国は異なる目標を掲げているが、2週間の停戦期間が維持されるか不透明な状況だ。

カリバフ氏は、イスラエルによる対レバノン武装組織ヒズボラへの攻撃激化や、米国による核開発放棄の要求が停戦合意に違反していると指摘。SNSを通じ、米国の歴史的な不誠実さを非難し、「交渉開始前から合意が公然と破られている今、交渉は不合理だ」と述べた。

イスラエルと米国は、今回の停戦合意にはレバノンは含まれないと主張しており、ネタニヤフ首相は攻撃の継続を明言している。米国のバンス副大統領も「イラン側はレバノンも対象だと勘違いしている」と牽制した。

核問題に関しても両者の主張は真っ向から対立している。トランプ氏はイランが濃縮ウランの停止と在庫引き渡しに同意したと発表したが、カリバフ氏は合意条項でウラン濃縮は許可されていると反論。5週間にわたる戦争で双方が勝利を主張する中、根本的な対立は解消されていない。

イスラエルのネタニヤフ首相は「いつでも戦闘を再開できる準備がある」と強調している。一方、レバノン当局によると、本日のイスラエル軍の攻撃により首都ベイルートを含む各地で計254人が死亡。住民からは、事前の退避警告なしに攻撃が行われたとの報告も上がっている。さらに石油関連の消息筋によれば、イラン側もサウジアラビアなどの周辺国の石油施設を攻撃しており、波及の懸念が高まっている。

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  • 出典:中央社 CNA
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