故宮博物院の蕭宗煌院長は番組の中で、故宮にとって100年という年月は一つのプロセスであり、終止符ではないと語った。「博物館、あるいは博物館で働く者の立場からすれば、100年は実は非常に短いものです。私たちの責任は、これらの文化財をしっかり手入れし、大切に保存し、次の世代へと受け継いでいくことです。」

故宮の文化財が千年の時を経て今日まで伝わってきたように、修復の技術は不可欠である。図書文献修復師の高宜君氏は、修復作業は単なる技術ではなく、先人たちと対話するプロセスでもあると共有した。彼女は『孟子注疏解経』の表紙を例に挙げ、文化財の元の姿を最大限に残すため、修復師は市販の接着剤に含まれる防腐剤が文化財の姿や価値を損なうことを恐れ、小麦粉と水を自ら煮詰めて糊を作り、接着材料にしていると説明した。

展示会場の最前線に立つボランティアガイドの視点では、35年以上の活動歴を持つベテランガイドの王雪吟氏が自らを「白髪の宮女」と笑いながら称する。彼女は、ガイドとは単に資料を暗記することではなく、文化財とのつながりを築き、知識を物語へと変換することで、観客を歴史の中へと真に引き込むことだと考えている。

時代の変化に伴い、故宮も革新的な方法で観客との対話を続けている。例えば、キュレーターの蔡君彝氏は「碁人弈事─古代囲碁文化」展において「AI古今対局ゲームエリア」を設置したが、これはフィールドワークでの学生からのフィードバックにヒントを得たものだ。また、故宮南院処の于秉儀科長も、SNSのクリエイティブなマーケティングを通じて、乾隆帝時代の「琺瑯彩黒地番蓮花紋碗」と韓国の女性アイドルグループBLACKPINKのコンサートの話題を巧みに結びつけ、古今の距離を縮めることに成功したと共有した。

『故宮100年の背後にいる人々』は、11日午後2時30分から公共テレビ(公視)で放送されるほか、YouTubeチャンネル「芸術很有事」および動画配信プラットフォーム「公視+」でも配信される。(編集:李亨山)1150409

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  • 出典:中央社 CNA
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