石油化学チェーンの上流に位置する台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は、国際原油価格の変動の影響を最も直接的に受ける企業です。同社が発表した3月の売上高は633億2100万台湾ドルで、前年同月比7.8%増、前月比では39.2%の大幅増となりました。

同社によると、売上増の主因は販売価格の上昇です。米イラン間の緊張が高まりホルムズ海峡が封鎖されたことでエネルギー危機が誘発され、3月のドバイ原油平均価格は2月比で1バレルあたり60.1ドル急騰しました。同社は政府の油価安定メカニズムに基づき内販価格を抑制しているものの、製品全体の平均販売価格は2月比で1バレルあたり40.7ドル上昇しました。販売数量面では、海運の停滞によりナフサの調達が遅れ、第3軽油クラッカー(OL#3)が3月24日に操業停止した影響で、3月のエチレン稼働率は2月の56%から48%へと低下しました。

他の3社についても好調です。台湾プラスチック(台塑)の3月売上高は173億5400万台湾ドルで、前年同月比1.5%増、前月比では61.6%の大幅増となりました。2月は春節休暇による稼働日数の少なさや定期修理の影響を受けましたが、3月は戦争勃発に伴う供給リスクを懸念した顧客による在庫積み増しが活発化し、販売数量が前月比で13万4000トン増加しました。

南亜プラスチック(南亜)の3月売上高は271億7000万台湾ドルで、前年同月比18.1%増、前月比46.4%増となり、2022年9月以来、約43ヶ月ぶりの高水準を記録しました。売上の半分以上を占める電子材料部門において、AI市場の拡大に伴う中・高価格帯材料の供給不足が追い風となり、銅箔基板、ABF基板、銅箔、ガラス繊維布などの販売量・価格が共に大きく上昇しました。

台湾化学繊維(台化)の3月売上高は337億2800万台湾ドルで、前年同月比21.6%増、前月比46.8%増となりました。2月の春節連休明けの稼働再開による販売増に加え、中東情勢を受けた原油価格上昇が石化製品価格を押し上げたことが寄与しました。

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  • 出典:中央社 CNA
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