ロイター通信によると、トランプ米大統領は7日6週間にわたるイランとの衝突で停火に合意したと発表したが、テヘラン当局がホルムズ海峡のほぼ全面的な封鎖を解除する兆候は今のところない。この主要な石油・ガス輸送ルートの遮断は、史上最悪のエネルギー供給の中断を引き起こしている。

スターマー首相は、この危機が英国の燃料価格上昇を招き、さらなるインフレと経済の混乱をもたらすと予想されることから、英国はこの事態を国家の「分水嶺」と見なすべきだと述べた。

同首相は英紙ガーディアンへの寄稿で、「英国は20年近くにわたり、さまざまな危機の衝撃を受けてきた」と指摘。これには2008年の世界金融危機とその後の緊縮財政、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック、そしてロシアによるウクライナへの全面侵攻が含まれるという。

スターマー氏は「今、イラン戦争は分水嶺とならなければならない。なぜなら、私たちがこの危機からどのように抜け出すかが、私たち全世代を定義することになるからだ。2008年の世界に戻ることを期待するのではなく、新しい時代においてエネルギー、国防、経済の安全保障を強化できる、英国のための新たな道を切り開かなければならない」と記した。

2024年に労働党を歴史的な圧勝に導き首相に就任したスターマー氏だが、財政難や党内抗争、不安定な国際情勢に阻まれ、有権者に約束した改革の実施に苦慮している。

世論調査では、スターマー氏率いる労働党は、ナイジェル・ファラージ氏率いる右派ポピュリスト政党「リフォームUK」に遅れをとっている。英国の次期総選挙は2029年に予定されている。

スターマー氏は、トランプ氏の不満を買いながらも、米国の対イラン攻撃作戦への不参加を決定した。この決定は英国内で広く支持されている。現在、スターマー氏はこの優勢を活かそうとしており、イラン危機の混乱への対応は、英国の国家利益の再興とレジリエンス(強靭性)の構築という理念に根ざしていると述べている。

同氏は「私たちは後ろを振り返らない。過去となった世界を再建しようとするのではなく、より強く、より安全で、より強靭な英国を築き上げる」と述べ、「これこそが今必要とされていることであり、英国がこの方向から外れることは決してない」と強調した。(翻訳:張暁雯)1150410

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