フィリピンメディアが中国がフィリピンのジルベルト・テオドロ国防長官に制裁を科したと報じたことに対し、テオドロ氏は自身は中国に資産を有しておらず、渡航する意思もないと述べ、中国政府の国民抑圧姿勢を批判し、訪問意欲を失わせたと語った。

フィリピンメディア「Politiko」は3日、消息筋の情報として、テオドロ氏とその家族が中国の入国禁止リストに掲載され、中国側が同氏の家族が中国に資産を有しているかどうかを調査しており、もしあれば凍結または管理される可能性があると報じた。

テオドロ氏は同日午後、フィリピン南部カガヤン・デ・オロ市の軍キャンプを訪問した際のインタビューで、中国に資産はなく、渡航する計画もないと応じた。

同氏は、自身の祖先は約6、7代前に中国からフィリピンに移住し、その後一度も戻っていないと述べ、「これは正しい決断だった。さもなければ、今の地位に達することはできなかっただろう」と語った。

テオドロ氏は、かつて中国を訪問しようと考えたこともあったと付け加え、中国料理の名声と人民の友好性を挙げたが、これらの長所は中国の高圧的な政権によって覆い隠されていると述べた。

同氏は「行きたくないというわけではない。あれほど大きな国で、文化も豊かなら、誰でも興味を持つ。しかし、中国政府のやり方は国民の権利を奪うものだ。それはやめておこう」と語った。

「Politiko」の報道によると、フィリピンの法執行機関は5月15日、南部の製鉄所を急襲し、違法就労の疑いで中国人69名を逮捕した。この製鉄所がある工業団地は、フィリピン国防省が監督している。

中国大使館は調査の結果、これらの中国人は合法的な就労文書を所持していると主張し、フィリピン側の法執行の正当性を批判した。

本稿執筆時点で、中国大使館とフィリピン政府はともに、テオドロ氏が北京から制裁を受けたかどうかを確認していない。

テオドロ氏はフィリピンの政財界の名門、コファンコ(Cojuangco)家の出身で、母親は故マルコス大統領時代に国会議員を務め、叔父はかつてフィリピンのサンミゲル・コーポレーション(San Miguel Corporation)の会長兼CEOを務めた。

また、テオドロ氏は故ベニグノ・アキノ3世元大統領の従兄弟でもある。

テオドロ氏自身は州議員、3期の下院議員を歴任し、グロリア・マカパガル・アロヨ大統領時代には国防長官も務めた。

フィリピンの英字紙「フィリピン・スター」は2009年、コファンコ家の祖先は1861年にフィリピンに移住した中国人、許玉寰(コ・ギョクカン)に遡ることができると報じた。「ゴアンコ」と呼ばれた許玉寰は、主流社会に溶け込むため、姓を「スペイン風」に変更し、コファンコとした。(編集:陳承功)1150604

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  • 出典:中央社 CNA
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