(中央社記者 王朝鈺 宜蘭8日電)黄姓の男性が宜蘭で宮廟を開設し、女性信者が鬼神を深く信仰し心身ともに脆弱な状態にあることを利用し、「霊障(カドインヨウ)」や「魂の穴」があると偽り、性行為による「過気」「補気」という治療が必要だと騙り、女性を39回にわたり性侵した。宜蘭地方法院は審理の結果、黄男に懲役25年の判決を言い渡した。
宜蘭地方法院の判決書によると、黄男は2015年ごろ宜蘭で宮廟を開設し王爺を祀っていた。被害女性は心身の不調を訴え、幽霊に取り憑かれているのではと疑い、知人の紹介で相談に訪れた。黄男は女性の体質が特殊で、「黒令」や「霊障」があるため対処しなければ命に関わると偽り、「儀式」と称して符水を飲ませた。
2020年、女性は転倒で首を負傷し、夫と共に再び相談に訪れた。黄男は王爺に伺いを立てた結果、女性は「魂の穴」があるため「過気」「補気」という特別な手段で治療する必要があり、夫は立ち会えないと説明し、女性を強制性交した。その後も同じ理由で計39回にわたり性侵した。女性は心身のストレスから警察に通報し、事件が発覚した。
黄男は法廷で犯行を否認し、性行為による治療は夫婦が熟考した上で夫から提案されたものであり、その後は女性の方から性行為による治療を求めてきたと主張し、起訴事実は不正確で、夫婦の同意があったと弁解した。
合議体は、女性は鬼神を深く信仰し、首の負傷による身体的苦痛と心理的无力感から、黄男の「霊障」「魂の穴」といった言葉や「過気」「補気」による治療を深く信じ、やむを得ず黄男の要求に従ったものであり、両情相悦(互いに合意した)状態ではなかったと判断した。
黄男は鬼神の言葉を利用して女性の理性的な思考を抑圧し、自己に不利益な性交の決定をさせたものであり、女性の意思に反しており犯罪の構成要件を満たす。また、女性の日記や手書きの記録が証拠として存在し、黄男の弁解は責任逃れに過ぎず採用できないとした。裁判所は審理の結果、5月27日付で強制性交罪39件について各懲役3年6月、執行すべき刑期を懲役25年と判決した。全案は控訴可能である。(編集:蔡佳敏)1150608
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース