(中央社ロンドン11日総合外電)英国の国防大臣ジョン・ヒーリーと国防副大臣アル・カーンズが11日、国防費支出をめぐる論争の末に相次いで辞任した。これにより、元々大きな圧力に直面していたキア・スターマー首相は、更なる退陣要求に直面することとなった。

AP通信によると、ヒーリー氏は辞任前に、スターマー首相が長年準備してきた、今後10年間の国防支出に関する「国防投資計画(DIP)」の発表が遅れていると警告し、英国が「より不安全になる」恐れがあると述べていた。

夜になり、国防副大臣(武力部隊担当)のカーンズ氏と、ヒーリー氏の側近であるパメラ・ナッシュ氏も辞任を発表した。

今回の辞任の波は、微妙な時期にスターマー首相の指導力の威信を損なうものとなった。英国では1週間後に議会補欠選挙が予定されており、その結果が党内での首相交代を求める動きに発展する可能性がある。

内務省で安全保障担当の副大臣を務めていたダン・ジャービス氏が、直ちに国防大臣に昇格した。

スターマー首相はジャービス氏を任命した後、「この労働党政権は、冷戦以来最大規模かつ持続的な国防費の増加を推進している」と述べた。

中道左派のスターマー首相は、来年から国防支出を国内総生産(GDP)の2.5%に引き上げ、労働党が2029年に予定される総選挙で勝利した場合には3%に、2035年には3.5%に引き上げることを約束していた。

しかし、メディア報道によると、労働党内では支出計画の詳細に対する不満が以前から存在していた。

ヒーリー氏は辞任状で、今月8日になって初めてDIPの完全な内容を目にしたと述べ、その計画では2030年の国防支出はGDPの2.68%にとどまるとされていた。関係筋によると、財務省が提示した案には、3%の支出達成に向けた具体的なスケジュールすら記載されていなかったという。(編集:施施)1150612

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  • 出典:中央社 CNA
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