中央社報道
(中央社記者 林宏翰 ロサンゼルス14日特派)中国国民党主席の鄭麗文氏の訪米行程も終盤に入りました。彼女は本日、ロサンゼルスで記者会見を開き、この訪問の成果を総括しました。軍事問題について言及したほか、两岸対話の再開と平和で安定した関係の追求を改めて表明しました。会場内では支持者たちから熱烈な歓迎を受けましたが、外には抗議者が集まり、「親中は台湾を害する。親米こそが台湾を愛するのだ」と叫んでいました。
鄭麗文氏は1日から16日間の日程で訪米し、サンフランシスコ、ボストン、ニューヨーク、ワシントンDCなどアメリカの主要都市を訪問しました。本日はロサンゼルスで華僑社会向けの講演会を行い、僑宴に出席したほか、記者会見も開催しました。
イベント会場の外には、アメリカ国旗、中華民国国旗、そして「光復香港」の旗を振る抗議者たちが集まりました。ある抗議者は「台湾は香港の道を歩んではいけない!」と大声で叫びました。別の抗議者は取材に対し、「親中は台湾を害する。親米こそが台湾を愛するのだ」と述べました。
鄭麗文氏は記者会見で今回の訪米行程を総括し、4月に中国国家主席の習近平氏と会談し、国共交流を再開したことを振り返りました。今回の訪米では平和路線を強調し、トランプ米大統領も台湾の独立を望んでおらず、台湾独立を理由に米軍が戦争に巻き込まれることを望んでいないと指摘しました。
また、地域の安定におけるアメリカの重要性にも言及し、「地域の将来において、アメリカの強力なリーダーシップがなければ、持続可能な安定した两岸関係は築けない」と述べました。
アメリカ主導の環太平洋合同軍事演習(RIMPAC)は24日にハワイで開幕し、30カ国以上が参加します。鄭麗文氏は中央社記者の質問に対し、RIMPACについての見解を示しました。「地域の長期的な複雑な情勢下では、関連する軍事活動が継続的に行われることは非常に当然のことです。」
鄭氏は、アメリカだけでなく中国大陸でも同様の軍事活動が行われていると指摘し、平和で安定した関係を築くためには、この問題に向き合う必要があると述べました。しかし、国民党は現時点で野党であるため、軍事政策については慎重な立場を守るとし、国民党が政権を取った後でなければ公式な対応はできないと語りました。
鄭氏は、国民党が政権を取れば、相互信頼の仕組みを構築し、台湾海峡における軍事活動を低減させたいと期待を示しました。彼女は今回の訪問を「米中台の平和と繁栄の旅」と位置づけ、「米中台が連携すれば、人類に福祉をもたらすことができる」と主張しました。台湾は米中間の対話と統合の役割を果たすことができると述べました。
演説の中で鄭氏は、第一島鎖は20世紀の冷戦的発想を象徴しているとし、これを「平和繁栄の鎖」に転換すべきだと主張しました。東アジアにおける技術、人材、市場の交流においてアメリカがリーダーシップを発揮すれば、平和の便益を創出できると語りました。
彼女は、技術を例に挙げて反戦の主張を展開し、技術は恐怖や戦争の道具であってはならず、「ドローンはミサイルではなくタピオカミルクティーを運ぶべきだ」と述べました。空を飛ぶのは鳥であり、海にいるのは魚であるべきであり、ミサイルや軍艦であってはならないと強調しました。
鄭氏は、两岸対話の再開と平和で安定した関係の追求は、台湾の民主主義と自由を犠牲にするものではなく、台湾の国防の強靭性を犠牲にすることもないと明言しました。
鄭氏は、国民党は政権にないものの、国会では多数を占めているとし、機密を含む国防政策については、政府が法案を提出した後、受動的に審議するしかない立場だと説明しました。
彼女は、民進党が国防予算などの重要政策において「黒箱作業」を行っていると批判し、野党の審議を単に「国防反対」と矮小化していると非難しました。また、国民党が两岸対話の再開を主張するからといって国防を放棄するという主張は、深刻な誤解だと反論しました。
彼女は、「国民党の国防支持の姿勢は決して変わらない。しかし必要なのは、本当に効果的で、台湾を守ることができる防衛力だ」と述べました。(編集:唐声揚)1150615
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- 出典:中央社 CNA
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