(中央社記者 張淑伶 北京14日電)人工知能(AI)への投資ブームが強力な追い風となり、中国の2026年6月の輸出額が過去最高を記録した。この動きは、上半期の輸出入規模が歴史的突破を果たす原動力ともなった。米ドル建てで、6月の輸出は前年比27%の大幅増となった。
中国海関総署が14日に発表したデータによると、米ドル建てで6月の中国の輸出入総額は前年比30.6%増加した。輸出額は4123.9億ドルで、単月として過去最高を更新。前年比27.0%の伸びを記録し、前月比で7.6ポイント加速し、2021年10月以来の高い伸び率となった。一方、輸入額は2867.6億ドルで、前月比8.6ポイント加速し前年比36%増となり、2021年7月以来の単月最大増加率を記録した。
2026年1月から6月までの累計では、米ドル建て輸出額は2兆1253.6億ドルで前年比17.6%増、輸入額は1兆5493.8億ドルで同26.6%増となった。
『界面新聞』は、東方金誠の首席マクロアナリスト・王青氏の見解として、6月の輸出増加はグローバルなAI投資の高まりによるものだと報じた。特に、輸出額の約10%を占める最大の単一品目であるチップ(半導体)の輸出は、引き続き高い成長を維持しているという。
しかし、AIが中国の上半期輸出が予想を上回った唯一の要因ではない。『第一財経』の報道によれば、上海財経大学公共政策・治理研究院の首席専門家・楊暢氏は、輸出の堅調な実績は複数の要因が重なった結果だと指摘している。
一つには、世界の主要市場が相次いで在庫補充サイクルに入り、AI関連の需要が継続的に放出されていることで、外部需要が回復した点が挙げられる。もう一つは、中東の情勢不安が国際原油価格を押し上げ、製品価格や輸送コストの上昇を通じて、貿易規模の名目拡大を後押ししている点だ。
米ドル建てで見ると、2026年上半期の中国の主要国・地域向け輸出はすべて前年比プラス成長となった。特に、対米輸出はマイナスからプラスに転じ、累計で前年比0.2%増。6月単月では対米輸出が前年比約13.9%増と大幅に回復した。報道では、最近の米中経済貿易関係の安定化や、米国の全体的な輸入関税率の引き下げが、中国の対米輸出の急速な反発を促したと分析している。(編集:朱建陵)
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- 出典:中央社 CNA
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