中央社の報道によると、台湾動物社会研究会は本日が『サメ関心の日(Shark Awareness Day)』であることに触れ、台湾が位置する西北太平洋におけるシマホホジロザメの過剰漁獲について懸念を示し、政府に対し段階的な漁獲禁止の検討と監視体制の設立を呼びかけた。
同研究会は、『サメ関心の日』は世界的にサメの保全を重視すべき日であるとし、海洋漁業大国である台湾にとって、希少なサメの保護に即座に行動を起こす必要があると強調した。
研究会によれば、サメは海洋食物連鎖の頂点捕食者であり、海洋生態系のバランス維持に不可欠な存在である。台湾の沿岸・近海漁業では、紅肉丫髻鮫(シマホホジロザメ)や錘頭双髻鯊(ハンマーヘッドシャーク)が大量に漁獲されており、特に紅肉丫髻鮫の漁獲量は顕著である。2023年の統計では400トンを超え、2019年から2023年までの5年間で合計1240トンに達している。錘頭双髻鯊も約400トンの漁獲量がある。
研究会は、シマホホジロザメ属のすべての種が『ワシントン条約(CITES)』附属書IIに掲載されており、貿易が厳しく規制されていると指摘。特に紅肉丫髻鮫は国際自然保護連合(IUCN)により「極危(Critically Endangered)」に分類されていると述べた。
西北太平洋に生息する紅肉丫髻鮫は過剰漁獲の圧力を受け、繁殖可能な親魚の量が不足しており、成熟前の幼魚が大量に漁獲されているため、繁殖個体数が減少している。このままでは絶滅が加速するとして、シマホホジロザメを長期的・常態的・高強度の経済利用対象とすべきではないとし、漁業署に対し即時的な禁漁政策の検討を要請した。
研究会は、禁漁政策の導入前に段階的な規制措置を直ちに導入すべきだと提案。具体的には、体長200cm未満のシマホホジロザメの漁獲制限、西海岸3海里以内の刺網漁において春夏秋の禁漁期間を設けること(繁殖期の保護)、シマホホジロザメの水揚げ申告制度の義務化、クジラザメと同様の総量規制を実施し、漁獲量を年次で削減して全面禁漁へ移行することを提言した。
また、海洋委員会海洋保全署(海保署)に対し、台湾沿岸・近海の大型サメの個体群モニタリング体制を構築し、シマホホジロザメに関する長期的な科学研究を実施し、紅肉丫髻鮫と錘頭双髻鯊の個体群状況を正確に把握するよう求めた。さらに、IUCNレッドリストの評価結果を参考に、保全上特に重要なシマホホジロザメの種を台湾の海洋保全類野生動物名録に追加するよう検討するよう呼びかけた。(編集:陳清芳)
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:キャンペーン