Googleで10年のキャリアを持つRick Osterloh(リック・オステロー)氏は、コンピューティング技術がモバイルからAI時代へと移行する過程を見届けてきた。現在は2024年に新設された「プラットフォーム&デバイス」部門のシニア副社長として、Pixelシリーズ、Android、Chrome、Googleフォトなどを統括している。

インタビューの中でオステロー氏は、HTCとの歴史的な連携が現在のGoogle台湾の強固な基盤となっていると語った。板橋(バンチャオ)にあるGoogleの専用オフィスでは、Pixel端末やスマートホーム製品が世界市場向けに開発されている。彼は、台北101の小さなグループから始まった台湾チームが、現在では行動装置からチップ設計までを担う巨大な組織へと成長したことに驚きを示した。

「台湾は今後のAIコンピューティングにおける核心的な役割を担っている」と語る同氏は、TSMCやMediaTekといった台湾のパートナー企業の存在が、Googleの製品をより卓越したものにしていると述べた。また、Googleハードウェア担当副社長の彭昱鈞(ペン・ユーチュン)氏は、物理的な近さと文化的な親和性が、台湾での極めて効率的なコラボレーションを可能にしていると補足した。

AIネイティブなデバイスについて、オステロー氏は単なる既存機能の置き換えではなく、システム全体を再構築し、人間とより自然に対話できる新たな体験をもたらすものだと説明した。例えば「Gemini」を活用したタスク自動化は、ユーザーが手動で操作していた工程をAIが代行する新時代への移行を示唆している。

さらに、アプリ、AIモデル、底層技術、自社製チップを統合する「フルスタック」戦略がGoogleの最大の優位性であると強調。AIがユーザーの文脈や記憶を共有し、長年の同僚と対話するように自然なサポートを提供することを目指している。最後に同氏は、今回のAI変革はインターネットの普及やモバイル革命を上回る規模になると予見し、Androidを通じて世界中のあらゆる価格帯のユーザーにAI体験を届ける意欲を示した。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:インタビュー
  • 関連組織:Google
  • 製品・サービス:Pixel / Android