19歳の全紅嬋選手は先ごろ中国メディアのインタビューに応じ、自身の体型や体重に対するネット上での否定的なコメントや外部からの圧力により、長年大きな心理的負担を強いられていると涙ながらに語った。その後、中国のネット上では「水花征服者連盟」という282人規模の微信(WeChat)グループのスクリーンショットが拡散された。そのグループ内では全選手に対する侮辱的な言動が日常的に行われ、規約には「(全紅嬋以外への)個人攻撃禁止」と明記されていた。伝えられるところでは、グループメンバーには全選手のチームメイトや飛び込み界の関係者も含まれていたという。広州警察は10日、当該グループを作成し侮辱的な発言を繰り返した31歳の男を、行政拘留10日および罰金の処分とした。中国公安部網安局も同日、ファン文化(飯圏)の乱れがスポーツ界の秩序を乱していると警告し、国営メディアもこれをスポーツの健全な発展を阻害するリスク要因と厳しく批判した。これに対し、専門家からは異なる分析が出ている。ロンドン大学キングス・カレッジの李卓賢准教授は、スポーツが国家の栄誉であると同時にアスリートが商品として消費されるという構造的な矛盾を指摘し、「当局は問題の責任をファンに転嫁し、制度上の問題を隠蔽している」と主張した。また、華東師範大学の呉暢暢副教授も、本件は単なるファンの暴走ではなく、スポーツシステム内部の制度的問題が深く関与していると述べている。心理カウンセラーの譚剛強氏も、ファン文化は社会的な不満や組織内の対立を投影する「スケープゴート」に過ぎず、全選手という象徴を通じて、トレーニング管理上の問題に対する批判が形を変えて噴出しているに過ぎないと分析した。

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  • 出典:中央社 CNA
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