欧州の空港運営組織は、ホルムズ海峡が3週間以内に全面的に再開されない場合、欧州各地の空港で「体系的(システム的)」な航空燃料不足が発生し、航空便の利便性が著しく損なわれ、経済に深刻な打撃を与える可能性があると警告した。

欧州の商用航空輸送量の95%以上を担う欧州国際空港協会(ACI Europe)は、航空燃料の備蓄が減少している中で、軍事活動が需給バランスを直撃し、状況をさらに悪化させていると指摘している。

英フィナンシャル・タイムズが入手した書簡によると、ACI Europeは欧州委員会のツィツィコスタス運輸担当委員に対し、燃料供給断絶への懸念を強く表明。欧州連合(EU)に対して積極的な監視と対策を求めた。書簡では「今後3週間以内にホルムズ海峡の通行が安定的に回復しなければ、欧州全域での組織的な燃料不足が現実のものとなる」と指摘し、夏の観光シーズンを前に、旅行産業を支える航空路線の重要性を強調した。

現在、欧州では広範囲な燃料不足には至っていないものの、価格は戦前の約750ドルから1573ドルへと倍増しており、航空各社は欠航の増加を警告している。もし「お金を払っても燃料が手に入らない」という事態になれば、大規模な欠航が発生し、航空交通量が急減することで経済全体に波及する恐れがある。

航空各社によれば、現状の在庫は数週間分は維持できる見込みだが、供給業者は5月以降の安定供給を保証できていない。一部の航空会社は燃料高騰により採算が取れない路線の減便を既に開始している。また、イタリアでは4月初旬から一部の空港で燃料の配給制限が導入されるなど、事態は逼迫している。

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  • 出典:中央社 CNA
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