台中大甲鎮瀾宮の媽祖が17日、細い藤で編まれた新しい神輿に乗り、夜10時5分に9泊10日の巡礼へと出発しました。廟内は一日中途切れることなく参拝客で溢れかえり、外国人観光客も媽祖祭の熱気に包まれていました。廟側の推計によると、この日一日で約60万人の信者が媽祖を見送りました。

夜10時5分、合図の角笛が鳴り響き、神輿担ぎの班が媽祖を担ぎ上げ、起馬炮(出発の合図となる爆竹)が3回鳴らされると、数千人の信者に囲まれながら、媽祖の神輿は全長340キロメートルに及ぶ巡礼の旅へとゆっくりと歩みを進めました。

出発式には、鎮瀾宮の顔清標董事長、鄭銘坤副董事長をはじめ、韓国瑜立法院長、盧秀燕台中市長らが参列し、神輿を支えました。また、江啟臣立法院副院長や徐榛蔚花蓮県長らも儀式に出席しました。

今年のテーマは「善」で、各地の寺院から次々と参拝客が訪れ、線香を手にした信者たちの祈りが捧げられました。デンマークから来た吳貝思さんは友人たちと初めて参加し、「台湾の宗教文化はとても興味深く、多くの人が集う姿に廟の美しさを感じた。媽祖文化や沿道の無料の食事を体験するのが楽しみだ」と語りました。

午後に行われた上轎儀式(神輿への安置儀式)では、蔣萬安台北市長や民進党の徐國勇秘書長ら、与野党の政治家が顔を揃えました。儀式中、千里眼将軍の人形が地面に落ちるハプニングがありましたが、国立台中教育大学の林茂賢副教授は「人為的なミスであり、国運に影響するような神秘的な意味はない」と冷静な見解を示しました。

媽祖出発時には、顔清標董事長が神輿の防水カバーに覆われたり、階段で足を踏み外しかけたりする一幕もありました。媽祖一行は台中、彰化、雲林、嘉義の4県市を巡り、沿道のボランティアが提供する炒め麺や飲み物などの接待を受けながら進みます。20日21日に新港奉天宮へ駐駕し祝寿大典を執り行った後、26日に鎮瀾宮へ戻り安座する予定です。

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  • 出典:中央社 CNA
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