【中央社】中国で養殖エビに関連するウイルスがヒトに感染した疑いがあるとの報告を受け、台湾の疾病管制署(CDC)は18日、国際的にも中国で疑い例が報告されているのみであり、台湾国内における感染リスクは極めて低いと発表しました。当局は、水産物を扱う際は手袋を着用し、特に慢性疾患を持つ人は生食を避けるなど、徹底した加熱調理を推奨しています。
疾病管制署の発表によると、国際誌『Nature Microbiology』に掲載された研究において、水生動物の「隠蔽性死亡ノダウイルス(CMNV)」が種を超えてヒトに感染し、眼の炎症である「持続性高眼圧ウイルス性前部ぶどう膜炎(POH-VAU)」を引き起こす可能性が指摘されました。現在、ヒトへの感染が疑われる症例は中国の養殖が盛んな18の省で報告されているのみです。世界保健機関(WHO)や米欧の疾病対策センターなど主要機関からは関連する症例報告はなく、現時点では差し迫った脅威とはみなされていません。
当局は、この研究はヒトの感染と水産物の生食や取り扱いに関連性があると推論しているものの、ヒトの眼組織への感染能力を確認するにはさらなる証拠が必要だとしています。世界規模での集団感染や市中感染は確認されておらず、十分に加熱調理された水産物を食べて感染した証拠もありません。
疾病管制署は、国際的な流行状況を継続的に監視するとともに、ヒトの検体検査技術の開発や検査基準の策定を進めています。農業部の動植物防疫検疫署の監視下において、台湾国内の養殖場でCMNVの発生は報告されておらず、総合的なリスクは極めて低いと判断されています。しかし、念のため農政当局と衛生当局は今後も監視を強化します。
CMNVは世界動物保健機関(WOAH)によって新興感染症に指定されており、中国やタイの養殖場での感染例が存在します。疾病管制署は、これらの地域を旅行する際は海産物を十分に加熱すること、慢性疾患を持つハイリスク層は生食を避けること、また生鮮水産物を扱う際は手袋を着用し、手に傷がある場合は直接触れないよう注意を促しています。調理後は石鹸と流水で十分に手を洗うことで、様々な病原体への感染リスクを低減できるとしています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:調査
- 関連組織:Nature Microbiology