台湾が超高齢社会に突入する中、健康的な老後が重要な課題となっています。台北栄民総医院(北栄)は本日、高齡医学センター設立20周年を記念する国際学術シンポジウムを開催し、疾患の治療のみならず、AI等の革新的な技術を用いて「老化の根源」へ直接アプローチすることで、不健康な期間を減らすという方針を表明しました。
台湾の平均寿命は80歳を超えていますが、そのうち約8.4年間は「不健康な期間」とされています。これは平均寿命の約10%に相当し、寝たきりや車椅子生活、介護が必要な状態を指します。
北栄の陳威明院長は、2006年に設立された同院の高齡医学センターが、台湾における統合型高齢者医療のパイオニアであることを強調しました。また、高齡医学の権威である関渡病院の陳亮恭院長は、65歳以上の高齢者の半数以上が3種類以上の慢性疾患を抱えている現状を指摘し、統合的なケアの重要性を説きました。北栄が導入した高齢者統合外来や急性期後ケア(PAC)は、その後の全国的なモデルケースとなっています。
今後の展望について陳亮恭氏は、単なる疾病予防にとどまらず、バイオマーカーとAIを組み合わせることで臓器の老化を精密に予測し、慢性疾患の発症前に早期介入を行う必要性を強調しました。これにより、人生の最期まで健康を維持し、不健康な期間を大幅に圧縮することを目指します。
今回のシンポジウムは「回顧、継承、革新」をテーマに掲げ、これまでの高齡医学の成果を振り返るとともに、多職種連携や国際的なネットワークを強化し、持続可能な患者中心の高齢者ケア体制の構築を目指す方針です。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:イベント
- 製品・サービス:AIを用いた老化予測技術 / 高齢者統合ケアモデル