【中央社】東シナ海において数千隻もの中国漁船が特定の陣形で集結していることについて、複数の海外メディアが武力による台湾侵攻の訓練の一環である可能性を指摘したことを受け、中国の官営メディア「環球網」は17日、これを「悪意ある誇張」として真っ向から否定した。

AFP通信、ニューヨーク・タイムズ、共同通信などの海外メディアは、昨年12月25日と今年1月初旬に中国漁船が東シナ海で大規模な隊列を組んで集結したと報じ、軍事専門家の見解を引用して、北京が武力衝突や台湾侵攻に向けた演習を行っている疑いがあると伝えていた。

これに対し、環球網は17日付の記事で、毎年9月から翌4月末までは東シナ海の「黄金の漁期」であり、浙江省舟山の漁師が海に出て漁を行うのは通常のことだと報じた。

記事では、浙江省の漁師である陳雁平氏のコメントを引用し、「軍事行動というのは完全なデタラメだ。特定の時期に多くの漁船が一つの海域に集まるのは、魚群を追った結果であり、漁期による自然な現象だ」と反論。また、上海海洋大学の汪金濤准教授も、当該海域は東シナ海で最も豊かな漁場の一つであり、中国漁師の伝統的な操業エリアであると指摘した。

中国の漁業規則に基づけば、5月1日から9月中旬までは禁漁期であり、9月16日から翌年4月30日までは解禁期にあたる。この期間は海外メディアが報じた漁船の活発な活動期と合致している。

「漁船が規律正しく並んで隊列を組むことなど現実的に不可能だ」と陳氏は語る。漁船同士は網の絡まりを防ぐため、通常10〜20海里以上の距離を保って操業しているという。

中国社会科学院の楊霄研究員は、海外メディアが漁業活動を軍事的な文脈にすり替え、違法操業や越境、軍事行動といったトピックをでっち上げることで中国を貶めようとしていると批判した。

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