中央通信社(台北)—国際学術誌『ネイチャー・マイクロバイオロジー』が、水生動物に寄生する「潜在的致死性ノダウイルス(CMNV)」が種を超えてヒトに感染し、「持続性高眼圧ウイルス性前部ぶどう膜炎(POH-VAU)」を引き起こす可能性があると報じ、議論を呼んでいる。これに対し、中華民国黄斑部医学会ぶどう膜炎学組は本日、台湾国内では現在まで確認症例はなく、生鮮食材のリスクも認められないため、冷静に対応するよう呼びかける声明を出した。

同医学会によると、臨床現場で類似症状の患者が見られることはあるが、高眼圧虹彩炎(前部ぶどう膜炎)は、ヘルペスウイルスやサイトメガロウイルスなどの既存感染症でも一般的に発生する症状である。今回指摘されたウイルスについても、国内での報告例はあくまで「症状が類似している」段階にとどまっており、ウイルス解析や臨床検査で確定した症例は存在しない。

台大病院網膜・ぶどう膜炎科の葉伯廷部長は、「現在は予防的モニタリングの段階であり、既存の医療体制で対応可能な治療法や薬剤も整っているため、過度に恐れる必要はない」と述べている。衛生福利部疾病管制署(CDC)の羅一鈞署長も、「防疫一体」の枠組みで対応しており、現在のところ台湾国内の養殖場での発生報告もなく、リスクは極めて低いと判断している。政府は5月中旬を目途に、PCR検査体制を構築し、臨床上の疑いがある症例への対応を強化する方針である。

なお、専門家は、感染予防策として「水産物を取り扱う際は手袋を着用する」「生食を避ける」ことを推奨している。特に中国やタイなど発生報告のある地域への渡航時は、注意が必要である。

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  • 出典:中央社 CNA
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