苗栗県通霄鎮出身の劉さん(41歳)は、毎年欠かさず白沙屯媽祖の巡礼に参加してきましたが、昨年末に突然の脳卒中を患い、日常生活が困難な状態に陥りました。今年1月から大千健康医療体系付属の南勢介護施設に入居した当初は、意識の混濁や苛立ちから挫折を感じる日々が続いていました。
しかし、介護スタッフによる忍耐強いサポートと自立訓練を経て、劉さんは意識を取り戻し、鼻腔栄養チューブも外すことができました。「もう一度妈祖の御前で参拝できるだろうか」という本人の言葉を受けた施設チームは、彼を再び信仰の地へと導く「夢を叶えるプロジェクト」を始動しました。劉さんは、媽祖の巡礼に万全の状態で臨むため、歩行器を使いながら毎日苦しいリハビリを続け、ついに自らの足で拱天宮の本殿へと歩み入ることができました。
正殿で歩行器を置き、両手を合わせた瞬間、これまでの苦難や人生の軌跡が脳裏をよぎったのか、劉さんは思わず涙を流しました。参拝後、チームは彼を家族が営む店舗へと連れて行きました。寝たきりであったはずの劉さんが力強く立っている姿を見た家族や近隣住民からは驚きと歓声が上がり、彼は「家族や友人の支えこそがリハビリの最大の原動力だ」と感激を語りました。
南勢介護施設は、このプロジェクトが単なる願いの成就に留まらず、精神的なエネルギーを高めることでリハビリの大きな推進力になると強調しています。劉さんの物語は、諦めなければ聖地への道も決して遠くはないことを証明しました。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース