台東県政府は、南島(オーストロネシア)の伝統的な舟をベースに、多民族の知恵を融合させて製作した舟「海洋之眼」の進水式を、本日台東の杉原湾にて執り行いました。この舟は5月から台東沿岸を航行し、2026年台東博覧会の告知を行う予定です。

本日の式典には、蘭嶼や各部族の先住民、饒慶鈴台東県長、呉秀華議長、陳瑩および荘瑞雄立法委員らが集まり、新船の命名と安全祈願が行われました。この舟はグアムの「フライング・プロア」を設計の基礎とし、チャモロ族のロナルド・アックファレ氏、アミ族の長老であるCinaw劉裕義氏、タオ族の工芸師である謝福生氏らが、島や民族の枠を超えて共同で設計・製作したものです。

饒慶鈴県長は挨拶で、台東は南島文化の重要な出発点であり、この舟は単なる交通手段ではなく、文化交流や知識の伝承、そして南島アイデンティティの象徴であると述べました。また、この取り組みを通じて太平洋諸島との絆を深め、台東が南島文化の故郷であることを世界に発信したいと語りました。

台東県政府原住民行政処によると、この舟は、謝福生氏がタオ族伝統の「タタラ(拼板舟)」技術を用い、数百本の木釘で固定。さらにCinaw劉裕義氏がアミ族の伝統的な竹筏編み技術を取り入れ、パラオの職人らの技術も融合させて仕上げられた「南島の舟」となっています。

「海洋之眼」は今後、杉原湾の刺桐海洋学習基地に停泊し、事前予約によりガイドツアーで見学が可能です。今後は、文化教育や海洋学習の拠点として、伝統工芸の継承や国際交流を推進し、南島文化を地域社会や学校教育へ広める役割を担う予定です。

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  • 出典:中央社 CNA
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