【中央社ハイフォン17日】北ベトナム最大の港湾都市ハイフォンで15日から17日まで「ベトナム工業・製造業展(VIMF)」が開催され、世界的な工業を支える数多くの台湾企業が出展しました。参加した台湾企業は、多くの顧客が「非レッドサプライチェーン(脱中国依存)」を模索している現状に加え、台湾ブランドが築き上げた高い信頼性が大きな優位性になっていると語りました。

同展は、ベトナム第3の都市であり新たな工業集積地となっているハイフォンで初めて開催されました。会場には日本、韓国、台湾などから数百のブースが出展し、東南アジア各国の産業関係者が集まりました。

精密ボールねじやリニアアクチュエータで世界シェア20%を誇る「上銀科技(ハイウィン)」は、AIやロボット、半導体業界に不可欠な精密伝動部品を提供しています。営業代表の陳明輝氏は、AppleやNVIDIAなどのサプライチェーンがベトナムへ移転する中、地政学リスクを避けるために中国製部品を敬遠する動きが加速していると指摘しました。「上銀は100%台湾生産であり、ベトナムでの長年の実績と台湾の高度な技術人材が、ベトナムの電子産業における精密なニーズに応えています」と述べました。

また、端子メーカーの「健和興端子」も10年近くベトナムで事業を展開し、VinFastや国際空港などの大規模プロジェクトで採用されています。陳昌岳副総経理は、低価格を売りにする中国製品に対し、品質と安全性が最優先される空港やインフラ案件では、日本製品や台湾製品が圧倒的に信頼されていると強調しました。

さらに「工德公司」のマネージャー李毓裕氏は、台湾の産業チェーンは非常に完成度が高く、特に半導体関連のサプライヤーとしての品質保証が、ベトナム企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)や脱炭素化のニーズと合致していると述べました。展示会での盛況ぶりは、台湾企業がベトナムの産業変革において重要な役割を担う「隠れたチャンピオン」であることを改めて示しています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:event