【中央社台北20日電】ホルムズ海峡の短期間の開放中、超大型タンカー「君善輪」が同海峡を通過し、台湾の麦寮港へ向かった。しかし、週末にイランが海峡の再規制を発表したことで、船舶の引き返しや航行停止が相次ぎ、国際原油価格も急騰している。

追跡データによると、4月18日には20隻以上の船舶がホルムズ海峡を通過し、3月1日以来の記録を更新した。その中には、サウジアラビア産原油約200万バレルを積載した台湾向けの超大型タンカー「君善輪」が含まれていた。

一方、米イラン間の停戦合意期限を前に、イランは19日に海峡の再規制を強行した。追跡サイトのデータでは、中国やインドの船舶が航行中に引き返した様子が見られ、グリニッジ標準時0時以降、ペルシャ湾への出入りは確認されていない。この影響で、原油先物価格は一時6%以上急騰し、ブレント原油は1バレル96.49ドルまで上昇した。

経済専門家は、2月下旬から続くこの紛争が米国内のインフレに深刻な影響を与えていると警告する。3月の米国CPIは3.3%に達し、IMFやOECDも米国のインフレ見通しを上方修正した。また、アラブ首長国連邦(UAE)はドル不足に備えて米国に金融支援を求めつつ、人民元での決済の可能性も示唆している。

エネルギー価格の高騰を受け、欧州では第1四半期の電気自動車(BEV)販売台数が前年同期比で約3割増加した。なお、イラン当局は20日から北東部のマシュハド空港で国際線の運航を再開すると発表している。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:調査
  • 関連組織:US Department of Labor's Bureau of Labor Statistics (BLS) / International Monetary Fund (IMF) / Organisation for Economic Co-operation and Development (OECD)
  • 原文内の日付:April 20 (reporting date) / April 18 (ships through Strait of Hormuz)
  • 製品・サービス:Crude oil / Electric Vehicles (EVs)