中央社(台北20日)銀行がSWIFT経由で行う従来の国際送金は、通常1~3営業日の日数を要する。これに対し、銀行業界は高まる海外ショッピングや投資ニーズに応えるべく、より迅速な送金サービスの展開に注力している。国泰世華銀行は小口のクロスボーダー送金サービスを開始し、最短30分以内での全額着金を実現したほか、LINE Bankも米ドル送金の対応範囲を拡大すると発表した。
現在、世界的な銀行間クロスボーダー決済はSWIFTシステムを利用するのが主流で、米ドルが主要通貨となっている。台湾の多くの金融機関では、従来のSWIFT経由の送金には1~3営業日を要し、マイナーな国・地域への送金では3~5日かかることもある。また、手数料も数百から千台湾ドルに上る場合が多い。
こうした時間的・経済的コストを解消するため、金融各社は即時性の高い送金サービスの投入を急いでいる。国泰世華銀行は本日、Visaとの提携により「CUBE App」で小口送金サービスを開始したと発表した。「外貨口座開設不要」かつ「事前の受取人口座登録不要」を特徴とし、利用者は新台湾ドル口座と非約定振込機能があれば、海外の親族への生活費送金、学費、海外通販の支払い、個人の海外投資などに活用できる。
同サービスはVisaのグローバル決済ネットワークを利用し、米ドル、日本円、英ポンド、香港ドル、シンガポールドル、豪ドル、カナダドル、タイバーツの8通貨に対応する。24時間いつでも利用可能で、最短30分で着金する。今年末までは手数料無料キャンペーンを実施し、来年以降は1件につき300台湾ドルの手数料となる。国泰世華銀行のデジタル責任者は、今回の提携により従来の煩雑な手続きや着金確認の難しさを解消し、デジタル金融の利便性を海外にまで拡張できたと述べた。
また、LINE Bankも米ドルの海外送金サービスを拡充し、従来の米国に加え、日本、シンガポール、英国、香港、オーストラリア、カナダなどへ送金可能となった。資金処理は平均4.8分で完了する。さらに、アプリ内の「進捗状況バー」を通じて送金状況をリアルタイムで追跡できるようにし、カスタマーセンターへの問い合わせの手間を軽減した。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース
- 関連組織:LINE Bank / Visa / SWIFT
- 製品・サービス:CUBE App / 小額送金サービス