【中央社】花蓮県原住民族公共事務促進会はこのほど、米国で開催された国連の先住民族問題に関するフォーラムに参加し、書籍『豊浜製造:山海に育まれた食材と文化の記憶(豐濱製造—山海之間的在地食材與文化記憶食譜)』を米ワシントン大学東アジア図書館に寄贈しました。これにより、台湾の先住民族の食文化が国際的な学術的フィールドへと進出することとなりました。
寄贈式は米国西部時間4月16日に同大学東アジア図書館で行われ、花蓮県原住民族公共事務促進会の陳柏均常務理事が寄贈を行い、同館のルーシー・リー(Lucy Li)マネージャーがこれを受け取りました。
豊浜郷公所(町役場に相当)によると、本書は同公所が委託し、花蓮県原住民族公共事務促進会と共同で制作したものです。花蓮東海岸に位置する集落の食文化や生活の知恵を記録しており、国際的な学術機関に収蔵されたことは、地方文化の成果が世界へ向けて大きく前進したことを意味します。
同公所は、本書が「山・田・川・海」の4つのテーマを軸に、地元の食材の出所、採取方法、料理文化、住民の生活経験を系統的に整理したものだと説明しています。また、現地の料理人や家庭の調理担当者、採取者の人生の物語も収録しており、食材と自然環境、部族の伝統、地方の知識との深い結びつきを表現したユニークな食文化の記録となっています。
豊浜郷の邱福順郷長は、本書は単なる料理本ではなく、部族の生活の知恵と文化的な記憶を伝える重要なテキストであると述べました。「地産地消」や「旬の食材を食べる」という哲学と環境への価値観を、多くの人々に理解してもらうきっかけになればと期待を寄せています。
邱郷長は、今回の収蔵は豊浜郷の文化が国際的な評価を受けた重要なマイルストーンであり、同郷が推進する先住民族の「スローフード」文化と持続可能性への取り組みが、世界に向けて具現化されたものであると強調しました。今後も文化を基盤とし、産業発展や国際交流を推進することで、豊浜の山や海の記憶を世界に広め、国際的な対話と協力の機会を創出していく方針です。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:イベント
- 関連組織:華盛頓大學東亞圖書館(ワシントン大学東アジア図書館)