【中央社バンコク20日】タイのアヌティン副首相兼内相は本日、森林火災や霧霾(スモッグ)、PM2.5による大気汚染が深刻化しているタイ北部のチェンマイを視察した。首相府によると、アヌティン氏は商務省、環境省、保健省、国防省などの閣僚と協議を行い、持続可能かつ長期的な対策を策定する予定である。
タイ北部のチェンマイ県では、高地での森林火災が続いており、消防隊が立ち入ることが困難な地形のため、消火には航空機の支援が不可欠となっている。この広範囲にわたる野火が、チェンマイなどのPM2.5濃度を急上昇させている主因とみられている。
政府広報部は、アヌティン氏が災害予防・減災戦略会議を経て現地入りしたと伝えた。今回の視察では、(1)露天焚きに関与する農産物の輸入禁止強化と高地農業の監視、(2)消防活動への物流・財政支援の拡大、(3)汚染地域住民への医療支援と防護対策の強化、の4点が主な焦点となる。
タイ公共テレビ(Thai PBS)によると、19日時点で北部17県で計647箇所の火点が確認され、うちチェンマイで133箇所に達した。消火活動に参加していた村長が煙を吸い込み昏睡状態となり、病院へ搬送される事案も発生している。
一方で、ヨッチャナン副首相兼高等教育科学研究イノベーション相は18日、チェンマイ大学が開発した「クリーンルーム」計画を視察した。バンコク・ポスト紙によれば、この低コストシステムは正圧空気や自作の空気清浄機、IoTセンサーを組み合わせたもので、約3600バーツで導入可能だ。この技術は第一段階として北部8県の83箇所で導入され、高齢者や子供、病弱者を守るための全国展開も計画されている。
観光地として知られるチェンマイは、昨年末からスモッグに覆われる日が多く、スイスのIQAirのデータでは世界で最も大気汚染が深刻な都市の一つとなっている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:イベント|環境問題
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