【中央社】農業部林業及自然保育署(林保署)新竹分署は世界地球日の22日、苗栗県通霄鎮の新埔駅前で、竹苗(新竹・苗栗)地域の希少植物復元に関する成果展を開催しました。官民一体となった協力体制により、遊休地を希少植物の復元拠点へと再生させる取り組みが進められています。
林保署新竹分署によると、台湾西部の低山地帯は長年にわたる開発圧力に加え、冬の季節風による乾燥や墓参時期の野火といった脅威にさらされており、多くの希少な原生植物が絶滅の危機に瀕しています。
通霄鎮の新埔地区は、わずか5平方キロメートルの範囲に「タイワンハッカクレン(台湾破傘菊)」や「漏盧(エキノプス属の一種)」など、17種類以上の希少植物が生息しています。その密度は台湾全土の平均の125倍に達し、生物多様性と文化的価値を併せ持つ「ホットスポット中のホットスポット」と位置付けられています。
新竹分署は2020年から系統的な復元計画を始動しました。調査から苗の育成、生息地への植栽拡大までを一貫して行い、保全と環境教育を両立させています。2022年には新埔小学校内に「ミニ保種園」を設置し、翌年には育成した苗を新埔駅や地域コミュニティへと広げました。2024年には、絶滅が危惧される「漏盧」を自生地周辺の「嶺頂福徳祠」へ移植することに成功し、保全の輪は新竹市の将軍村にまで広がっています。
また、ここ2年は生態系と芸術を融合させ、「青写真(ブループリント)」技法を用いた創作講座や、地域住民を対象とした種子教師の育成にも取り組んでいます。今年は企業と連携し、新埔駅周辺の空き地を活用。漏盧や新竹油菊など8種の絶滅危惧種を景観に取り入れることで、実用的な復元拠点としての姿を確立しました。
22日の成果展示イベント「百年駅で出会う百年の再生:竹苗希少植物復元の風土」には、林業試験所や地域住民、新埔小学校、台湾鉄路公司、環境NGOなどが参加しました。新竹分署の夏栄生署長は、単一種の消失が連鎖的な絶滅を招き、生態系を崩壊させるリスクを指摘した上で、「関係機関や地域、学校が長期的に協力し、共生可能な緑のネットワークを広げていきたい」と意欲を語りました。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:イベント
- 原文内の日付:4月22日 (世界地球日/アースデー)
- 製品・サービス:藍曬創作 (青写真創作コース)