【中央社台北22日電】中国からイランへ向かっていた貨物船「トゥスカ号(Touska)」が米軍により拿捕された問題で、トランプ米大統領は21日、船内に「中国からの贈り物」があり、その内容は「友好的なものではない」と指摘した。これに対し中国外交部の郭嘉昆報道官は22日の定例会見で、中国は一貫して国際的な義務を「模範的に履行している」と主張したが、トゥスカ号に何が積まれていたのかという質問には回答を避けた。
会見では外電よりトランプ氏の発言への反応を求められ、同船の積荷について問われたが、郭報道官は「中国は責任ある大国として、国際的な義務を一貫して履行している」と繰り返すにとどまった。
トランプ氏は21日、CNBCのインタビューで、イラン側が停戦期間中に軍事物資の補給を試みたと語り、拿捕された船には「中国からの贈り物」があり、それは「友好的でないもの」だと明言した。また、習近平国家主席とはイラン問題について「合意」があると思っていただけに、「少し驚いている」と不快感を示した。
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、トゥスカ号はイラン国営のイラン・イスラム共和国海運(IRISL)傘下の企業が所有し、中国とイラン間を頻繁に往来していた。同船は3月末に中国広東省の珠海港を出港後、4月19日にホルムズ海峡に近いオマーン湾で米軍に拿捕された。IRISLは軍事転用可能な物資をイランへ輸送したとして米国の制裁対象となっており、過去にも同系列の船舶が中距離ミサイル用固体推進剤の原料を輸送した疑いが持たれている。
ロイター通信は、匿名を条件とした海事安全保障専門家の話として、トゥスカ号には米国が軍事転用可能と判断する物資が積まれていた可能性が高いと報じている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース
- 関連組織:IRISL(イラン・イスラム共和国海運) / Rahbaran Omid Darya
- 製品・サービス:デュアルユース(軍民両用)物資 / ミサイル固体推進剤原料