台湾の中央通信社によると、中国の地図アプリ「高徳地図(Amap)」が台湾で利用可能となり、信号機の残り時間を表示する機能が搭載されていることから、情報セキュリティ上の懸念が指摘されています。これに対し、台湾交通部は本日、政府が当該アプリへデータを提供した事実は一切ないと表明し、国民に対して理解を求めました。高徳地図の信号情報表示は、あくまでビッグデータを用いた推計によるものだとしています。

高徳地図は、3D表示の街並み機能や信号機のカウントダウン機能などを備えており、セキュリティリスクが懸念されています。デジタル発展部は、情報通信安全管理法に基づき、高徳地図を国家の安全を脅かす製品として位置づけ、政府機関での使用を禁止しています。また、5月には詳細なセキュリティリスク評価を発表する予定です。

交通部は、「運輸データ流通サービスプラットフォーム(TDX)」において、信号機のリアルタイム秒数データは一切提供しておらず、業者向けに接続用のAPIも開放していないと強調しました。同省は、国家安全保障や機密性に抵触する交通データの開放には極めて慎重な姿勢を貫いており、信号機制御データは地方自治体が管理する専用の閉域網(GSN VPN)で厳重に保護されているため、権限のない外部機関が読み取ることは不可能であると説明しています。

交通部によると、高徳地図に表示される信号機の秒数は、膨大なユーザーのGPS位置情報、速度変化、停車時間などのデータを収集し、交差点の信号周期を推測して算出したものです。政府機関からのデータ提供は一切ありません。

最後に交通部は、本件の真の懸念点は「域外開発」ソフトの使用による個人情報漏洩やセキュリティリスクにあると指摘しました。国民に対し、個人の安全を守るため、台湾の法規制下にあるナビゲーションサービスの利用を優先するよう呼びかけています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:調査
  • 関連組織:デジタル発展部(数位発展部)