【中央社・新竹】マイコン(MCU)メーカーの雅特力-KY(アーテリー)は、第2四半期の売上高が前期比17%~19%増加し、2026年には総売上高が約60%成長するとの見通しを発表しました。主な成長要因として、原材料コスト上昇に伴う顧客の早期在庫確保に加え、3Dプリンターや窓拭きロボットなどの新規応用分野の拡大、ならびに電子掲示板市場の需要回復が挙げられます。
雅特力-KYが本日開催したオンライン説明会によると、第1四半期の売上高は6億5,300万台湾元(前期比51%増、前年同期比75%増)に達しました。毛利率は35%で、税後純利益は6,800万台湾元(前期比89%増、前年同期比386%増)、1株当たり純利益は1.16元となりました。
運営長の黄呈俊氏は、第1四半期の売上高ですでに昨年度の総売上高の3分の1に達したと述べ、同社が加速的な成長局面に入っていると強調しました。董事長の王国雍氏は、第2四半期が今年の業績ピークとなり、サプライチェーン(ファウンドリ、封止・検査、メモリ)の価格上昇を背景とした顧客の積極的な調達により、上半期の業績は下半期を大きく上回る見込みだと説明しました。
また、新成長動向として、スマート家電である窓拭きロボットや工業用3Dプリンター、電子掲示板の需要回復が挙げられています。さらに、ガソリン価格の高騰による電動自転車の需要増も同社の追い風となっています。
今後はエッジコンピューティングの開発を加速させる方針で、開発環境のアップグレードやArmへのライセンス料支払いにより、2026年までに営業費用は40%〜50%増加する見込みですが、王氏は全体の営業利益率は昨年を上回る水準を維持できると見込んでいます。
黄氏は、現在MCU市場で発生している価格上昇について、終端需要の爆発的な増加ではなく、AI需要に伴う生産能力の圧迫と原材料費の上昇が主な原因であると指摘しました。同社は今後、顧客と友好な協議を行いながら適度な価格転嫁を行う方針で、毛利率は横ばいを維持できる見通しです。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース
- 製品・サービス:マイコン(MCU) / 3Dプリンター向けチップ