【中央社台北23日】台湾が超高齢社会に本格突入する中、7割以上の高齢者が歯の欠損という課題に直面し、栄養吸収の低下やサルコペニア(筋力低下)、虚弱といった問題に悩まされています。これに対応するため、国民健康署は「ソフト食」の推進を通じ、咀嚼や嚥下が困難な高齢者が再び食事を楽しめるよう支援を強化しています。

国民健康署は本日、「銀髪世代向け栄養イノベーション料理コンテスト」および世界地球日記念記者会見を開催しました。沈静芬署長は、7割以上の高齢者が歯の欠損を抱え、6割以上が咀嚼・嚥下困難により食事が制限されている現状を指摘。これが生活の質を低下させ、タンパク質や食物繊維の摂取不足を招いていると警鐘を鳴らしました。現在、同署は、噛み切りやすく消化に良い栄養満点のメニュー作りを積極的に推進しています。

コミュニティ健康グループの劉家秀組長によると、台湾は2025年に超高齢社会を迎えます。調査では約3割の高齢者が自身の歯の状態を「悪い」と認識しており、それが栄養吸収の悪化や慢性疾患につながっています。また、2017年から2020年の国民栄養健康調査では、野菜・果物・乳製品の摂取不足とタンパク質摂取量の減少が確認されました。研究では、植物性食品を積極的に摂取することで、心血管疾患のリスクを大幅に低減できることが示されています。

劉氏は、省庁間で連携し、「植物中心の食事」を推奨していると述べました。豆類、魚、卵、肉を優先的に取り入れ、温室効果ガスの排出量が多い牛肉や羊肉を控えつつ、全粒穀物や旬の野菜・果物を活用することを推奨しています。

さらに、質感調整のテクニックとして、皮や種、骨、硬い茎を取り除くことや、一口サイズにカットすること、加熱調理で食材を柔らかくする工夫、天然スパイスによる風味付けなどを推奨しました。これにより、歯や口腔機能が低下した高齢者でも、再び食事を通じた喜びを取り戻すことが期待されています。

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  • 出典:中央社 CNA
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