中央社(台北)23日、頼清德総統のエスワティニ訪問計画が中国の圧力により暫定的に見送られた件について、国民党の鄭麗文氏が「これは重大な外交的失敗である」と発言した。これに対し、大陸委員会(陸委会)の梁文傑副主委兼報道官は、全台湾人が憤りを感じている中、鄭氏の立場が不明瞭であると指摘し、中国を擁護するような言動を控えるよう求めた。

鄭氏は22日、訪問計画の停滞について「重大な外交的失敗であり、軽視すべきではない」と述べた。さらに、世界の大半が「九二共識」を受け入れ、台湾独立を支持していない現状に対し、政府が独走した結果がこの失敗を招いていると批判し、政府自らが反省すべきだと主張した。

これに対し梁氏は、23日の陸委会定例記者会見で反論した。「鄭氏が世界の国々が『一つの中国』原則を遵守していると強調する意図が理解できない」とし、例えばモーリシャスなどが中国側の論理に従い、「中華人民共和国こそが唯一の中国であり、台湾には総統など存在しない」と主張している現状を挙げた。

梁氏は「鄭氏の主張通り、世界が『一つの中国』を奉じているならば、彼女はそれを喜ぶべきではないか。モーリシャスのような国の対応を正しいと称賛し、感謝の電報を送るべきだ。なぜ彼女はこれを外交的失敗と呼ぶのか」と疑問を呈した。

梁氏は、今回の事態が、台湾側がそもそもモーリシャス等への訪問を申請していないにもかかわらず、「一つの中国」を理由に総統専用機の領空通過を拒否されたという異常な状況であることを強調した。野党幹部として、この理不尽な対応に対して政府とともに憤るべきではないのか、と鄭氏の立ち位置を厳しく問うた。

最後に梁氏は、中国の台湾事務弁公室(国台弁)が「中華民国に総統はいない」と明言している事実に触れた。以前、鄭氏が南京の中山陵で中華民国の年号を使用し、中国がそれを容認するかのように語り、習近平主席を寛大な存在であるかのように評価したことについて、「今回の件で、もはや誰もそれを信じないだろう」と指摘し、これ以上中国の顔色をうかがうような発言をしないよう強く求めた。

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  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:政治・外交