韓国のSKハイニックスが23日に発表した第1四半期決算は、営業利益が前年同期比で4倍に急増し、過去最高を更新しました。AI半導体向けの高帯域幅メモリ(HBM)の需要が依然として非常に強く、供給不足が続くとの見通しから、市場のAI投資減速に対する懸念が打ち消されました。

決算発表によると、今年1月から3月までの営業利益は37.6兆ウォン(約8498億台湾ドル)に達し、前年同期の7.4兆ウォン(約1673億台湾ドル)から大幅に拡大しました。四半期の売上高も前年同期比198%増の52.6兆ウォン(約1兆1888億台湾ドル)を記録しました。

エヌビディア(Nvidia)の主要サプライヤーであるSKハイニックスの展望によれば、HBMの需要は極めて強く、市場では需給逼迫による高値圏での推移が予想されます。同社のHBM部門担当者は、今後3年間のHBM供給に対する顧客の需要は、現在の生産能力を大きく上回っていると説明しました。

SKハイニックスは世界第2位のメモリ半導体メーカーであり、中東情勢などの不確実性に対しても、化学品の在庫確保やサプライヤーの多角化、長期契約によるエネルギー供給の安定化などを通じて、価格変動の影響を最小限に抑えています。

調査会社トレンドフォース(TrendForce)のデータでは、今年第1四半期のDRAM契約価格は前期比で約83%、NANDフラッシュの一部製品は約160%も急騰しました。IT企業によるAIインフラ向け半導体の争奪戦が続いていることから、第2四半期も力強い利益成長が見込まれます。アナリストは、価格上昇のペースは第2四半期以降に鈍化する可能性があるものの、新たな生産能力が稼働するまでは供給逼迫が続くと分析しています。

SKハイニックスは、PCやスマートフォン市場の需要低迷をAI需要が相殺する形となっており、良好な価格環境は「当面の間」維持されるとの見通しを示しています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:資金調達
  • 製品・サービス:HBM(高帯域幅メモリー) / DRAM