【ニューデリー24日中央社】中東紛争によりエネルギー供給が不足し、天然ガスの供給が減少したことで、インドのガラス製造業の溶鉱炉が停止に追い込まれ、数千人が失業、一部の商店は休業を余儀なくされています。
今回の紛争により、世界の石油・天然ガス輸送の20%が通過するホルムズ海峡が封鎖に近い状態となっており、エネルギー不足の影響が世界各地で顕在化しています。ガラス製造には溶鉱炉を常に1000度に保つ必要があり、膨大なエネルギーを消費するため、インドのガラス産業は極めて大きな打撃を受けています。
インド経済紙「エコノミック・タイムズ」によると、本来はガラス産業の繁忙期であるにもかかわらず、天然ガス不足により危機的状況にあります。デリーから車で3時間の場所にあるガラス産地では、多くの労働者が職を失っているのが確認できます。
現地で働くデヴェンドラ・クマール氏は中央社の取材に対し、天然ガス不足が深刻化する前は500〜600人を雇用していた工場が、現在は100人程度の雇用にまで縮小していると語りました。また、上流の製造工場だけでなく、ステンドグラス職人やガラス工芸品店などの中下流業者も同様に商売ができず、供給と価格の安定を待つために休業する店が増えています。
別の労働者であるサルブジート・シン氏は、海外小売業者向けに輸出する製品の生産が、通常なら3月から増産体制に入るはずが、天然ガス不足の影響で3割以上の減産を強いられていると明かしました。
「ビジネス・スタンダード」紙は、インドでは天然ガスの供給に問題が生じた場合、真っ先に産業用が制限されると指摘しており、中東紛争が長引くにつれ、エネルギー不足がインドの製造業全体をさらに追い詰める懸念が高まっています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:調査
- 製品・サービス:ガラス製品 / 天然ガス