中央社(台北)24日、産後出血が妊産婦死亡の最大の原因となっていることが判明しました。専門家は、産後出血は高齢出産に限ったリスクではなく、特に「羊水塞栓症」は極めて稀で予防が困難であると指摘しています。そのため、事前に医師と自身のリスク因子について相談し、適切な分娩施設を選択することを推奨しています。

台湾の「生産事故救済条例」に基づく衛福部の統計(2024年末時点)では、計174件の妊産婦死亡救済事例が報告されています。死因のトップは「産後出血」で53件30.5%)、次いで「血管塞栓/肺塞栓」が34件19.5%)、「羊水塞栓」が32件18.4%)と続いています。

台大医院産科主任の施景中氏は、最近の事例を受け、産後出血の原因は前置胎盤や長時間の陣痛促進による子宮弛緩などが挙げられ、高齢出産以外でも起こり得ると説明しました。また、現在の医療技術では薬剤や「バックリバルーン」等での止血が可能ですが、羊水塞栓症については予測や予防が極めて困難であり、発生率は約1〜2万分の1と非常に低いものの、致命的な事態を招く恐れがあります。

大病院での出産を希望する声に対し、施氏は「出産にリスクはつきもの」と強調しつつ、大病院は血液の備蓄が豊富で多診療科の連携が取れる利点はあるものの、全てのリスクが回避できるわけではないと注意を促しました。職業によるリスクの差については「関連性はない」と否定しています。

馬偕医院副院長の黄閔照氏は、糖尿病や高血圧のコントロール不良、多胎妊娠、胎児発育不全、肥満、過去の難産や産後出血の経験がある妊婦については、設備の整った大病院での出産を検討すべきだとアドバイスしています。また、14回の公的妊婦健診を通じ、血圧や体重、胎児の成長曲線を確認し、かかりつけ医とリスク因子を共有することで、最適な分娩場所を決定することが重要だと強調しました。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:産後ケア / リスク評価