中央社(24日・台北)台北栄民総医院(北栄)の院長であり、整形外科の権威である陳威明氏は、自身の名前を勝手に使った医薬品販売の詐欺広告が後を絶たず、実際に患者が偽薬を持参して診察に訪れる事態まで発生していると明かした。陳氏は本日、詐欺グループがAIによる音声合成技術を悪用して「金儲けのために人命を奪おうとしている」と痛憤の意を表明し、被害を受けた市民に対して共に提訴するよう呼びかけた。
台北栄民総医院は本日午後、声明を通じて、同院のいかなる医師も個人的に商品を宣伝・販売することはないと改めて注意を促した。「関連する広告を見かけた場合は警戒し、購入やリンクのクリックは控え、直ちにプラットフォームへの通報、あるいは反詐欺ダイヤル『165』へ通報してほしい」と強く要請した。また、法務部調査局台北市調査処の専用電話(02-27328888)へ通報することも可能である。
「今や私があらゆる薬品を売っていることになっている」と語る陳氏は、メディアの電話取材に対し、自身ほど詐欺広告に名前を悪用されている医師は国内にいないだろうと自嘲気味に述べ、その数はすでに100件を超えていると明かした。特に4月23日の外来診察中には、複数の患者から「ネットであなたの薬品販売広告を見たので買いたい」と相談され、実際に偽の関節用塗り薬を購入し、領収書まで持参した患者までいたことに憤りを隠せない様子だった。
法務部、デジタル発展部、警察署、調査局の尽力により、多くの詐欺広告は迅速に削除されているものの、陳氏が最も懸念しているのは、詐欺グループの手法が次々と入れ替わる「モグラ叩き」のような現状だ。その多くは海外のIPを経由しており、防ぐことが困難な状況が続いている。
患者が被害に遭う姿を見るのは「心痛」であると陳氏は語る。通常の詐欺は金銭目的だが、医療品や薬品を騙る詐欺は「人命を奪うことにもつながる」。陳氏は、自身の画像や音声が詐欺グループに再利用されることを恐れ、一時はメディアの取材を受けることさえ躊躇したと告白した。
「この数日間、怒りで血圧が上がり、眠ることもできない」と語る陳氏。これまで数万件の手術を担当し、患者からの信頼が厚いからこそ、詐欺グループが『陳威明』の名前を悪用すれば患者が購入してしまうと危機感を募らせている。詐欺を撲滅するためには政府の力だけでなく、市民一人ひとりが団結して助け合うことが不可欠であると強調した。
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- 出典:中央社 CNA
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