【中央社】刑事局は、竹聯幇(ちくれんほう)と北聯幇(ほくれんほう)が連携して組織した詐欺・マネーロンダリンググループを摘発した。北聯幇のメンバーが外国人や未成年者を勧誘して現金を引き出させ、竹聯幇のメンバーがそれを受け取って仮想通貨に変換し海外へ送金する手口を用いていた。今回の捜査で計22人が逮捕・送検された。

刑事局は24日に記者会見を開き、偵九大隊の李奇勳副大隊長が経緯を説明した。昨年6月に暴力組織の事件を摘発した際、背後に暴力団間での詐欺利益の分配を巡るトラブルがあることが判明。特別捜査チームを編成して追跡した結果、竹聯幇に所属する謝容疑者が首謀するグループが浮上した。

調査によると、竹聯幇の謝容疑者(29歳)と北聯幇の胡容疑者(26歳)が協力して、組織の垣根を越えた階層的なマネーロンダリング体制を構築し、捜査を攪乱していた。胡容疑者は前線の指揮を執り、観光目的で入国した外国人を勧誘したり、未成年を唆して詐欺グループの「出し子」として利用したりしていた。

胡容疑者が回収した不正資金は、竹聯幇のメンバーへ受け渡される。その後、複数の匿名口座を経由し、最終的に仮想通貨へ交換して海外へ送金することで足取りを隠蔽していた。竹聯幇側の総指揮は謝容疑者が担っていた。

刑事局の特別捜査チームは昨年10月と12月に摘発を行い、胡容疑者を含む幹部2人とメンバーら計12人を逮捕。現金約143万台湾ドルや暴力団の看板、麻薬などを押収した。その後も各地で残りのメンバーを順次逮捕した。

主犯格の謝容疑者は最初の摘発後にカンボジアへ逃亡していたが、警察は動向を把握しており、今年春節期間中に帰国したところを逮捕した。取り調べ後、謝容疑者ら22人は詐欺犯罪危害防制条例違反などの容疑で士林地方検察署へ送検された。

刑事局は、暴力団が詐欺犯罪と深く結びついている現状を危惧している。SNSを通じて「高収入、未経験者歓迎、短期バイト」といった広告で一般市民や、社会経験の浅い若者を誘い込み、詐欺の片棒を担がせるケースが後を絶たない。当局は疑わしい勧誘を受けた際は、詐欺相談専用電話「165」へ連絡するよう呼びかけている。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:マネーロンダリング