【中央社ワシントン23日】米国家運輸安全委員会(NTSB)は23日、3月22日に発生したエア・カナダ・エクスプレス機と消防車の衝突事故について、重要な滑走路安全システムが起動せず、2名のパイロットが死亡する事態に至ったとの暫定報告書を公表しました。
ロイター通信によると、NTSBは、滑走路への立ち入りを禁じる赤い進入禁止灯が、衝突の約3秒前まで点灯し続けていたことを指摘しました。本来このシステムは、航空機が各交差点に到達する約2〜3秒前に消灯する設計となっていました。
衝突したエア・カナダ・エクスプレスのCRJ-900型リージョナルジェット機は、衝突の2秒前に着陸しており、時速104マイル(約167km)で衝突しました。この事故により、乗客乗員76名のうち39名が病院へ搬送され、そのうち6名が重傷を負いました。
事故当時、ニューヨークのラガーディア空港の地面監視システムは、車両が滑走路に接近している旨の警告を発していませんでした。また、当該の消防車には、航空交通管制官に位置情報を送信するトランスポンダー(応答機)が装備されていませんでした。
消防車の砲塔オペレーターは、無線から「止まれ、止まれ、止まれ」という指示を聞いたものの、当初は自分たちに向けられたものだと認識していませんでした。その後、「消防車1号、止まれ、止まれ、止まれ」と呼びかけられ、自分たちが滑走路に進入していることに気づいたと証言しています。
NTSBによると、当該機を誘導していた管制官は約18年、地上管制官は約19年の経験を有していました。米連邦航空局(FAA)は、空港内の消防車へのトランスポンダー装備を推奨しており、混雑する空港での位置把握の向上を目指しています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:調査
- 関連組織:Air Canada Express / Jazz Aviation / Federal Aviation Administration (FAA)
- 製品・サービス:地上監視システム