(中央社・台北24日)宜蘭県にある頭城レジャーファームは創業から47年、長らく自然生態系を活かした観光を推進してきた。近年では経営の重心を敷地内から山と海を含むより広大な環境へと広げ、保育活動と資源循環という「魔法」によって、持続可能な取り組みを可視化し、食を通じた体験として提供している。

日月光グループは昨年の植林活動に続き、今年は農場における絶滅危惧種「アッペルソニアーナ(葦草蘭)」の生息地復元プロジェクトに参画した。日月光環境持続基金会の陳心婷副ディレクター、頭城レジャーファームの卓志宏董事長、および農業部林業・自然保育署宜蘭分署の蕭崇仁署長らが、かつて水田の畦道によく見られたものの現在は姿を消しつつある同種を、再び田の横に植樹した。

農場マネージャーの林宏達氏は、120ヘクタールの敷地を持つ同農場が「森・川・里・海」の繋がりを核心とし、森林復元、漁港での海洋ゴミ対策、食を通じた環境教育を推進していると説明する。企業からの支援は農場を「国土生態緑網(ナショナル・エコロジカル・グリーンネットワーク)」の重要な一環へと押し上げ、循環の輪を強力にしている。

具体例として、林氏は2019年に取得した「サステナブル・ツーリズム認証」を挙げた。キノコ栽培の廃材を利用したホタル生息地の復元や、ミミズ箱を用いた厨房ゴミの有機土壌化など、循環型農業を実践している。また、赤外線モニタリングにより、サンケイ、イノシシ、タイワンザル、カニクイマングース、センザンコウ、台湾の国鳥であるヤマムスメなど、多くの野生動物の活動が確認されている。

さらに環境教育の一環として、動物と森林の関わりを学ぶ「特色ある食卓」プログラムも人気だ。鳥をテーマにした食事では果物で巣を表現し、蜜蜂の食卓では授粉の重要性を学ぶ体験型メニューを提供。イノシシの食卓では、黒糖で土を模した器から根菜を掘り出すという遊び心ある体験を通じ、食物連鎖を理解できる。

地域の漁港との連携も進んでいる。地元の黄士洋船長と協力し、海洋ゴミの回収を促すとともに、発泡スチロールに代わるエコボックスの使用を推奨。回収した海洋プラスチックを熱圧処理で建材に変える試みも行われている。

林氏は「山林の復元から地域産業のサポートまで、企業リソースと地域社会が結びつくことで、生態系への負荷を減らし、環境のレジリエンス(回復力)を高める経路が構築されている」と語り、こうした積み重ねが環境と社会との長期的で安定した関係を築くと強調した。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:提携
  • 製品・サービス:海洋ごみ対策