高雄市の蔡氏が、隣人の飼い犬であるジャーマン・シェパードの昼夜を問わない鳴き声や、子供の足音、物の落下音に悩まされているとして、損害賠償などを求めていた訴訟の判決が下されました。蔡氏は騒音によって深刻な不眠症を患ったと主張し、防音工事費と慰謝料として計133万3350台湾ドルの支払いを求めていました。

蔡氏は約130本もの動画を証拠として提出しましたが、裁判所はそれらの動画の大半が階段室で撮影されており、騒音の発生源が被告宅であると断定するには不十分だと判断しました。また、蔡氏が騒音測定に使用したツールはスマートフォンアプリであったため、国際基準を満たす騒音計による客観的な数値の証明が欠けていると指摘されました。

一方、被告の余氏一家は、築30年以上の古い集合住宅であるため、ある程度の生活音は避けられないと反論。また、警察が何度も訪問調査を行った際にも「犬の鳴き声は確認されなかった」という記録が残っていることや、近隣配慮として既に防音対策を講じていることを説明しました。

裁判官は、都市部の密集した住宅地において、社会生活上受忍限度を超える騒音であったと認めるには根拠が不十分であると判断しました。警察の記録にも騒音の事実は記載されておらず、居住の安寧を侵害されたという証拠が不十分であるとして、蔡氏の請求を全面的に棄却しました。なお、本件は控訴可能です。

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  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:ニュース
  • 製品・サービス:騒音測定アプリ