【中央社ロサンゼルス24日】台湾の気鋭アーティスト・紀柏豪氏が、コンピュータのアルゴリズムを駆使して自然界の動態をシミュレートする没入型インタラクティブ作品を発表した。紀氏は「アーティストは空間を開き、参加者が自らの身体を使って探索できるようにした」と語る。

作品『Life in Motion』は本日より、全米最大規模のパフォーミングアーツセンターの一つであるロサンゼルス・ミュージックセンターの広場で、2ヶ月間にわたり展示される。ロサンゼルス市庁舎を望む一角に設置されたこの作品は、観客が公演の前後で楽しめる空間となっている。

同センターのデジタル・イノベーション部門副ディレクターであるベアタ・カリンスカ氏は、かねてより世界中のデジタルアート、XR(拡張現実)、没入型創作を注視しており、台湾のアーティストがこの分野で非常に優れていると評価している。同氏は音楽イベントで台湾書院の関係者と知り合い、オンラインでの打ち合わせを重ねて今回の招聘を実現させた。

広場の一角にある展示室は黒い布で覆われ、外界から遮断された没入空間となっている。観客は部屋に入ると、手振りを通じてスクリーン上の映像とインタラクションを行う。細胞の増殖から惑星の地表に至るまで、音と映像は毎秒進化し続ける。

紀氏は、この魅力的な映像の背後には自然界の法則を模したアルゴリズムがあると説明する。微生物や細胞の増殖、鳥やアリの群れの動きなど、一見無秩序に見えるものの中に潜む論理を、コンピュータプログラムで再現した。センサーを通じて観客の動作をデータとして取り込むことで、毎回異なる結末が生まれる仕組みだ。

台北駐ロサンゼルス経済文化弁事処の馬博元処長は、ロサンゼルス・ミュージックセンターはバレエやオペラ、演劇の重要な拠点であり、多くの芸術ファンが集まる場所であると述べ、こうした舞台にさらに多くの台湾のアート作品が登場することを歓迎したいと期待を寄せた。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:イベント