【ワシントン24日共同】米カリフォルニア州の防衛スタートアップ企業Castelionは、米海軍と1億500万ドル規模の契約を締結した。同社の極超音速ミサイル「ブラックビアード(Blackbeard)」をF/A-18艦載戦闘機に統合し、来年にも実戦配備へ向けて前進する。ロイター通信によると、本契約は中国への抑止力を維持するために不可欠な武器の備蓄を強化する点で重要な意義を持つ。陸上発射型の弾道ミサイルと異なり、ブラックビアードは戦闘機から発射可能であるため、地上攻撃が困難な中国のミサイル基地や軍艦を標的にできる。マッハ5を超える速度に加え、大量購入が可能な低コストを実現したことで、中国軍に対して強い抑止力を発揮すると期待される。共同創業者兼COOのショーン・ピット氏は、エンジニアリングにおける迅速な進展とコスト効率の重視が独創的な解決策につながったと述べた。今回の契約には、F/A-18へのハードウェアおよびソフトウェアの統合、飛行試験、安全・耐空性認証が含まれる。これらは空母での運用に向けた必須プロセスであり、完了すれば海軍は大量調達を判断する見通しだ。Castelionは来年中の実戦配備を見込んでいる。同社は需要拡大に備え、ニューメキシコ州に2億5000万ドルを投じて製造拠点を建設中で、来年末までに年間数千発の生産能力を目指す。国防総省の予算資料によれば、海軍は今後5年間でF/A-18E/F向けに4500発の空対空極超音速ミサイルを調達する計画で、1発あたりの単価は約38.4万ドルと極超音速兵器としては比較的安価に抑えられる見込みである。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:提携
- 関連組織:Castelion / ロイター通信
- 製品・サービス:Blackbeard (極音速ミサイル) / F/A-18 統合システム