英国海事貿易オペレーション(UKMTO)は25日、ソマリア沖でタンカーが乗っ取られ、同国の領海内へ連行されたと発表しました。今回の事案は、紅海における船舶の航行リスクを一段と高めるものとなります。イランがホルムズ海峡の制海権を握る中、エネルギー供給ルートとして紅海の重要性はますます高まっています。
UKMTOの報告によれば、タンカーは21日にソマリアのマレヨ北東沖でハイジャックされました。軍関係者からの情報として、権限のない人物らが船舶を制圧し、ソマリア領海内を南へ約77海里移動させたとのことです。現時点でソマリア当局からの公式なコメントは得られていません。
アフリカの角に位置するソマリアは長年政情が不安定で、かつては海賊の拠点となっていました。2011年をピークに国際的な海軍の巡回により被害は減少傾向にありましたが、依然として脅威は残っています。また、アデン湾の対岸ではイエメンのフーシ派が商船を標的とする攻撃を繰り返しており、周辺海域の安全保障環境は非常に緊迫しています。UKMTOは23日にも別の漁船が武装勢力に乗っ取られる事案を報告しており、海賊による脅威が再燃していると警告しています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース
- 関連組織:英国海事貿易オペレーション (UKMTO)